インタビュー記事の制作では、さまざまな費用がかかります。基本料金に含まれる業務は外注先によって異なるため注意が必要です。
この記事では、初めて外注する方でもわかりやすいように、インタビュー記事で必要な費用と相場について詳しく解説します。
豊富な取材実績がある、私たち株式会社Webライタープロの経験をもとにまとめました。費用の相場を知り、自社に適した外注先の選定にお役立てください。
なお弊社では、インタビュー記事に特化したチーム「取材ライタープロ」が記事を制作します。取材のプロが対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
沖ケイタ
- 株式会社沖プロ代表
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 1700人以上が受講するWebライター講座「Writing Hacks」メイン講師
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 執筆に携わった記事は数千記事を超える
インタビュー記事の費用相場は依頼先によって大きく異なる
インタビュー記事を外注する方法は、主に以下の3つです。
- クラウドソーシングサイトで依頼する
- ライターに直接契約で依頼する
- 制作代行会社に依頼する
さまざまな工程があり、記事の制作に時間がかかることから、料金設定は依頼先によって大きく異なります。
外注する目的と業務の範囲を明確にしたうえで、適した依頼先を決められるとよいでしょう。
クラウドソーシングサイトやSNS経由でライターに直接依頼する場合は、発注者側で報酬額を指定できるのが特徴です。気になるライターがいれば、スカウトして依頼することもできます。
制作代行会社に依頼する場合は、基本料金やオプションを確認してから、自社に適した会社を選ぶことが大切です。複数のタイプの会社があり、何を強みとしている会社を選ぶかでも費用が変わってきます。
- 品質の高いWeb記事制作に力を入れている会社
- マーケティング支援まで対応している会社
- 紙媒体やWebなど、取材を専門としている会社
どこに依頼すべきか判断できない場合は、気になる制作代行会社に自社の目的や課題を相談してみるのがおすすめです。弊社の「取材ライタープロ」でも相談や質問をお受けしているので、お気軽にご相談ください。
【項目別】インタビュー記事に必要な費用と相場の目安
1. 取材費
2. 記事制作費
3. 写真撮影
4. 文字起こし
5. CMS入稿
6. オリジナル画像作成
7. 取材準備費
8. 交通費・宿泊費
9. 謝礼
10. その他
1. 取材費
基本料金に取材費と記事制作費を含んでいるケースが多いですが、別々に設定しているところもあります。
取材費と記事制作費を分けている場合、以下が取材費用の相場です。
取材形式 | 相場 |
---|---|
リモート取材 | 10,000円~30,000円 |
現地取材 | 10,000円~50,000円 |
基本料金に含まれている場合でも、現地でのオフライン取材は追加料金がかかることがあります。対応エリアを限定しているケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
その他にも、電話取材や座談会形式での取材、対談形式の取材など、条件によって費用がかかることがあります。
2. 記事制作費
録音された音源をもとに記事制作を行う場合の相場は、外注する方法によって異なります。
外注方法 | 相場 |
---|---|
ライターに直接依頼 | 10,000円~30,000円 |
制作代行会社 | 30,000円~50,000円 |
制作代行会社の場合はライターが制作した記事をディレクターがチェックするため、やや相場が高くなりがちです。その分、品質の高い記事の制作が期待できるでしょう。
取材と記事制作がセットになるとさらに高くなり、依頼先によって費用に大きな差が出ます。
外注方法 | 相場 |
---|---|
ライターに直接依頼 | 10,000円~50,000円 |
制作代行会社 | 30,000円~100,000円 |
専門的なインタビュー記事だと150,000円以上かかることもあるため、どこまでのクオリティを求めるかを決めておくとよいでしょう。
3. 写真撮影
インタビュー記事内に掲載する写真の撮影は、ライターが担当するか、プロのカメラマンに依頼するかによって費用が異なります。
写真撮影を追加で依頼する場合、費用の相場は以下のとおりです。
外注方法 | 相場 |
---|---|
ライターが担当 | 5000円~30,000円 |
カメラマンに依頼 (制作代行会社) | 30,000円~60,000円 |
カメラマンに依頼 (クラウドソーシング) | 10,000円~30,000円 |
なお、プロのカメラマンを探して依頼する場合は、ココナラ等のクラウドソーシングサイトを利用すると費用を抑えられます。カメラマンの交通費も必要になるため、確認しておきましょう。
ちなみに弊社の「取材ライタープロ」では、基本料金(1記事60,000円~)に取材と記事制作、写真撮影まで含んでいます。追加で費用をいただくことはありませんのでご安心ください。
4. 文字起こし
多くの場合、記事制作のなかに文字起こしの費用が含まれています。
時間のかかる文字起こしのみを外注したい場合は、クラウドソーシングでの相場を参考にするとよいでしょう。1500円~5000円が相場です。
5. CMS入稿
インタビュー記事の場合、CMS入稿はオプションで設定している会社が多くあります。
その場合の相場は幅広く、1500円~50,000円。場合によっては、直接ライターに依頼したほうがコストを抑えられるかもしれません。
各社で大きく異なる部分なので、CMS入稿まで検討している場合はきちんと確認しておきましょう。
6. オリジナル画像作成
アイキャッチ画像や記事内に入れる画像など、画像を作成してもらう際の相場は2500円~20,000円です。
作りたい画像の種類や、誰が作るのかによっても変わってくるでしょう。プロのデザイナーが作る場合は費用がかかります。
クラウドソーシング経由で、画像作成を得意とする人に依頼するのもありです。ココナラでスキルとして出品している人を探せば、1枚1500円~5000円でオリジナル画像を作ってもらえます。
7. 取材準備費
取材準備費は基本料金に含んでいるところもあれば、オプションとして設定しているところもあります。
細かく分類した際の内訳は以下のとおりです。
- 打ち合わせ
- 企画提案
- 構成案の作成
- アポ取り
- 質問表の作成
分類や料金の設定は制作代行会社ごとに異なりますが、打ち合わせや企画提案で20,000円~50,000円、取材先のピックアップとアポ取りで10,000円~50,000円と設定している会社がありました。
8. 交通費・宿泊費
現地でのオフライン取材は、ライターやカメラマンなどの交通費や宿泊費がかかります。
個人に直接依頼する場合は、指定されたエリア内なら交通費がかからないケースもあるので確認しましょう。
9. 謝礼
謝礼は取材相手に渡すお礼です。ギフトカードや現金などで渡すことがあります。
一般の方であればギフトカード数千円分、専門家や著名人は数万円など、目的と取材相手によって大きく異なるのが特徴です。
なお、謝礼は必ず渡さなければいけないものではありません。取材の目的によっては不要なケースもあります。
10. その他
制作代行会社では、オプションで以下のような業務に対応していることがあります。
- 多人数の進行費(グループインタビュー)
- 文字起こしのデータ提供
- インタビュー動画の撮影・編集
文字起こしのデータが必要な場合は、追加で料金がかかるのか確認しておくとよいでしょう。
また、キャンセル料について事前に確認しておくことも重要です。1週間前から料金の50%程度のキャンセル料がかかるケースもあります。
【外注先別】インタビュー記事の費用相場
1. 取材ライターに直接依頼する場合
2. 記事制作の代行会社に依頼する場合
3. マーケティング支援を行う会社に依頼する場合
4. 取材に特化した制作代行会社に依頼する場合
1. 取材ライターに直接依頼する場合
クラウドソーシングサイトやSNSなどで、取材ライターに直接外注する場合の相場は10,000~50,000円。取材から記事制作までの依頼が多い印象です。
予算に合わせて必要な業務だけを外注することもできます。
2. 記事制作の代行会社に依頼する場合
記事制作を得意とする代行会社に依頼する場合の相場は30,000円~100,000円。記事制作のみを行うプランから取材や写真撮影を含めたプランまで、対応範囲は各社で異なります。
ちなみに弊社の「取材ライタープロ」では、1記事60,000円(税込66,000円)からお受けしています。企画・取材・写真撮影・執筆・入稿に対応できるため、お気軽にご相談ください。
3. マーケティング支援を行う会社に依頼する場合
マーケティング支援を行う会社では、記事制作を行う基本的なプランとは別に、コンテンツ戦略まで含めたプランを提供していることがあります。
そのプランを選んだ場合の相場は100,000円~150,000円です。
写真撮影が必要であれば、それ以外にかかる費用として考えておくとよいでしょう。
4. 取材に特化した制作代行会社に依頼する場合
取材に特化した制作代行会社は、業務を細分化して料金を設定している傾向があります。
取材と記事制作であれば100,000円ほどが相場です。質問シートの作成やアポ取り、写真撮影まで含めると、すべてプロが対応するので追加で150,000円以上かかることがあります。
会社案内や学校案内など、紙媒体の取材にも強いのがメリットです。
インタビュー記事の外注費用を決める3つの要素
1. ライティングスキルと実績
2. 取材ライターの専門性
3. 外注する業務の範囲
1. ライティングスキルと実績
特に取材ライターに直接依頼する場合の費用は、ライティングスキルと実績が大きく関わってきます。
少しでも費用を抑えるために安い報酬額で外注すると、初心者レベルのライターしか集まらないでしょう。大幅な修正が必要になり「自社で対応したほうが良かった…」という結論に至る可能性もあります。
取材実績が豊富なライターを選びたいのであれば、ポートフォリオを見て、相手の希望する金額に近い報酬額で依頼するとよいでしょう。同時に、スキルと実績の見極めが重要です。
対して制作代行会社であれば、納品前にディレクターのチェックが入ります。一定の基準をクリアしたライターしか在籍していない会社も多いため、品質の高い記事を期待できるのがメリットです。
2. 取材ライターの専門性
業界の専門用語が多く、高度な知識を必要とするジャンルほど、外注費用が高くなります。例えば医療や法律、IT業界などです。
制作代行会社に外注する場合は、依頼したいジャンルへの理解が深いライターがいるかを事前に確認しましょう。
3. 外注する業務の範囲
インタビュー記事では多くの工程が必要になるため、外注する業務の範囲で費用が大きく変わります。「【項目別】必要な費用と相場の目安」で紹介したように、料金の設定は各社でさまざまです。
対応できる業務が限定されていることもあるため、依頼する業務の範囲を明確にしておきましょう。
どこまでの業務を依頼すべきか迷っている場合は、気になる制作代行会社に相談することをおすすめします。
個人と制作代行会社、どちらにインタビュー記事を外注すべき?
1. 個人に直接外注したほうがいいケース
2. 制作代行会社に外注したほうがいいケース
1. 個人に直接外注したほうがいいケース
社内にインタビュー記事をチェックできる人材がいる場合は、取材ライターに必要な業務を直接外注することで費用を抑えられます。
きちんとスケジュール管理を行い、一定の品質を担保できるようにマニュアルを作成しておきましょう。インタビュー記事の制作にあたっての仕組みを整えておくことが重要です。
なお弊社のYouTubeでは、取材記事を書くコツを解説していますのでぜひご覧ください。
2. 制作代行会社に外注したほうがいいケース
- インタビュー記事を制作する体制が整っていない
- インタビュー記事の書き方がわからない
- 企画や戦略の立て方が合っているのか判断できない
- 良いライターがなかなか見つからない
上記のいずれかに当てはまる場合は、制作代行会社に外注するのがおすすめです。
特に大きなメリットは、時間のかかるインタビュー記事に関わる業務をプロにまとめて依頼できること。読者と同じ第三者の視点から記事を制作できるため、自社では意識していなかった部分に気づける可能性もあります。
また、制作代行会社がライターを手配するため、突然やめてしまうリスクがありません。複数の記事を依頼したい場合も、同時に対応してもらえます。
自社内でインタビュー記事への体制が整っていないのであれば、まずは制作代行会社に依頼しながら少しずつ知識を増やしていくとよいでしょう。