オウンドメディアでマネタイズする3つの方法とコツ!成功事例3選も紹介

この記事では、オウンドメディアのマネタイズについて解説します。

マネタイズには複数の方法があり、オウンドメディアの運用目的に沿ったやり方を選ぶことが大切です。収益化を意識しすぎた結果、企業の信用を失う可能性もあります。

そうならないための考え方やコツを知り、自社に適した方法でマネタイズを成功させましょう。

100社以上のオウンドメディアをサポートしてきた弊社の経験をもとに解説するので、最後まで読んで今後の取り組みにお役立てください。

この記事を書いた人

沖ケイタ

  • 株式会社Webライタープロ取締役
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目次

オウンドメディアでマネタイズすることへの考え方

そもそもオウンドメディアは、企業が自社で所有するメディアを指します。

以下のような目的で運用されるのが特徴です。

オウンドメディアの主な運用目的
  • 見込み客の獲得
  • 自社商品やサービスの認知拡大
  • ブランディングの強化
  • 採用力の強化

つまり、オウンドメディアは企業のイメージを左右する取り組みであるということ。

マネタイズを目的とするのではなく、企業の課題を解決するために長期的に取り組むべきマーケティング戦略として考えることが大切です。

見込み客の獲得や認知拡大など、本来の目的を達成した結果、売上につながるのが理想的なマネタイズ方法といえるでしょう。

そのため、これからマネタイズを検討する場合は、自社がオウンドメディアを運用する目的からズレないように配慮する必要があります。

どのようなマネタイズ方法をイメージしているかにもよりますが、収益化する目的で運営されている商業メディアのようなやり方は極力避けるべきです。

例えば、Google AdSenseの広告やアフィリエイト広告を入れすぎると、企業のイメージを損ねる可能性が高いでしょう。

採用やブランディングの強化を目的としたオウンドメディアで不自然なマネタイズを行えば、ユーザーに「広告ばかりで信用できない企業」といったネガティブな印象を与える恐れがあります。

オウンドメディアはアフィリエイトサイトのような商業メディアと混同されがちですが、役割が明確に異なるものです。目的が大きく違うことを理解しておきましょう。

オウンドメディアでマネタイズする3つの方法

1. 事業に貢献して収益化する
2. 広告を掲載して収入を得る
3. 有料コンテンツを提供する

1. 事業に貢献して収益化する

オウンドメディアで事業に貢献する方法は、最も自然にできるマネタイズ方法です。できることに取り組んでみましょう。

  1. 商品やサービスを購入してもらう
  2. お問い合わせの件数を増やす
  3. 見込み客の情報を取得する
  4. 認知を広めて信頼性を高める

(1)商品やサービスを購入してもらう

ユーザーに商品やサービスを購入してもらうのは、最もシンプルな方法です。

疑問や悩みがあってオウンドメディアに訪れたユーザーに、解決策の1つとして自然な流れで商品を提案します。特にBtoCを対象としたオウンドメディアで取り組むケースが多い方法です。

見込み客(リード)の獲得

実際に商品を購入した人の様子がわかる活用事例や、開発者のインタビュー記事などがあると、商品の魅力がより伝わるでしょう。

注意点として、文章の流れを遮って強引に商品をアピールするのはNGです。

ユーザーが情報を検索した目的(検索意図)を満たすことを最優先に考え、感情の変化をイメージしながら訴求してみてください。

(2)お問い合わせの件数を増やす

お問い合わせ件数が増えれば、マネタイズにつながる可能性が高まります。

質問に回答したり、直接ヒアリングを行ったりすることで、ユーザーと直接つながりを持った状態で購入や契約に至る流れです。

特にBtoB企業向けのオウンドメディアの場合は、高単価商品や無形商材が多く、購入に至るまでに時間がかかる傾向があります。

お問い合わせからヒアリングにつなげることで、自社の強みや特徴、実績などを直接伝えられるのがメリットです。良い印象を与えられれば、購入や契約までのハードルが下がるでしょう。

商品やサービスの導入を決定する権限をもつ人物と直接コンタクトを取る方法としても、お問い合わせを挟むことが有効です。

なお、お問い合わせ件数を増やすためには、お問い合わせフォームを設置する場所とデザインを工夫する必要があります。ヘッダーやサイドバーなど、いろいろ試して最適な場所を見つけましょう。

(3)見込み客の情報を取得する

見込み客の情報を取得するのも、間接的にマネタイズにつながる方法といえます。

例えば、メルマガの配信や、ホワイトペーパーやダウンロードできる資料を配布する方法が有効です。名前や会社名、メールアドレスなどを登録してもらうことで、情報を提供するという流れを作りましょう。

情報の配信によって、ユーザーの購買意欲を高められる可能性があります。

(4)認知を広めて信頼性を高める

オウンドメディアで公開した記事が検索エンジンで上位表示するほど、企業や商品、サービスの認知拡大につながります。SNSで拡散されれば、かなりのインパクトになるでしょう。

サイテーションを獲得する様子

さらに、何となく悩みがあって情報を検索していたユーザーにアプローチできるのもメリットです。記事を読んで購買意欲が高まる可能性があります。

すぐに購入しない場合でも、本格的な検討段階に入った際の候補の1つとして選んでもらいやすくなるでしょう。

なお、有益で品質の高いコンテンツを提供するほど、企業の信頼性が高まります。オウンドメディアは、ブランディングの強化にも役立つ取り組みです。

2. 広告を掲載して収入を得る

オウンドメディアでマネタイズする方法として、広告による収益化を行う企業も多くあります。

ただし、露骨すぎる広告はオウンドメディアだけでなく、企業のイメージを崩す可能性があるため注意が必要です。

  1. アフィリエイト広告
  2. インフィード広告
  3. SSP
  4. 記事広告

(1)アフィリエイト広告

アフィリエイト広告(成果報酬型広告)によるマネタイズは、オウンドメディア内で他社の商品を紹介し、コンバージョンさせることで収益が発生する仕組みです。

さまざまな広告を取り扱うASPと呼ばれるプロバイダへの登録によって、アフィリエイト広告を利用できるようになります。個人ブログでマネタイズする人は、大体このパターンです。

アフィリエイト

よく利用されるASPには、以下のようなサービスがあります。

主なASP
  • A8.net
  • もしもアフィリエイト
  • バリューコマース

利用する広告によっては、審査が必要だったり、使えるバナーが限られていたりするケースもあるので注意しましょう。

コンテンツの内容とマッチする広告を探して、自然な流れで訴求することが大切です。

(2)インフィード広告

インフィード広告は、オウンドメディア内のコンテンツの間に掲載される広告のことです。

インフィード広告

XやInstagramなどのSNSで、投稿の間に「広告」と書かれた表示を見たことがある人も多いでしょう。それもインフィード広告に該当します。

メディア内に自然に溶け込むため、広告だと認識されにくく、クリックされやすいのが特徴です。

とはいえ、明らかにオウンドメディアと関係のないコンテンツが突然表示されれば、ユーザーは嫌な気持ちになる可能性があります。導入する際は慎重に検討しましょう。

(3)SSP

SSP(Supply-Side Platform)は、オウンドメディア内に設置した広告枠に、収益性が高い広告が掲載されるように支援してくれるツールです。

適切な広告を自動で掲載できるため、掲載する広告を自社で選定する必要がありません。

オウンドメディアでの集客が加速するほど、マネタイズにつなげられます。

(4)記事広告

記事広告(タイアップ広告)は、他社の商品やサービスをオウンドメディア内で紹介する方法です。PR用のコンテンツを制作し、掲載費用を広告主から受け取ります。

オウンドメディアのコンテンツとして制作するため、通常の記事と同様に自然に読んでもらえるのがメリットです。

ただし、オウンドメディアのコンセプトから明らかにズレている場合は、違和感を持たれる可能性があるでしょう。親和性の高いジャンルであるほど、自社と広告主の双方で効果を得やすくなります。

3. 有料コンテンツを提供する

オウンドメディア内で有料コンテンツを販売して、マネタイズにつなげる方法もあります。

専門性の高い情報をまとめた資料や限定セミナーなどを用意し、有料で提供する仕組みです。

  1. 有料記事
  2. 有料セミナー・イベント

(1)有料記事

ユーザーにとって価値の高い情報を提供し、有料記事として販売する方法です。月額会員を募集し、定期的に有益な情報を発信することもできます。

多くのファンを抱えている企業であれば、オウンドメディアで取り組む価値が高いでしょう。

誰でも読める無料の記事よりも深い情報を発信できるため、購入を検討している人によりアプローチできるのがメリットです。

ただし、有料記事を提供する場合は、無料記事よりもコンテンツの内容や品質にこだわる必要があります。

提供する情報に価値を感じてもらえなければ、ユーザー離れにつながる恐れがあるため注意が必要です。

(2)有料セミナー・イベント

自社の専門知識を活かして、有料のセミナーやイベントを開催するのもマネタイズ方法の1つです。

例えば、オウンドメディアの運用代行を行う企業であれば「最新のSEO対策に関するセミナー」を開催するのもよいでしょう。

オンラインでの開催にすれば、費用をかけずにセミナーを行えます。その様子を録画してアーカイブとして残しておき、オウンドメディアに訪れた人に有料で配布することも可能です。

有料のセミナーやイベントは、企業の雰囲気や取り組みを直接伝える方法としても役立ちます。自社商品への興味関心が高い人に参加してもらえれば、成約につながる確率が高まるでしょう。

オウンドメディアでのマネタイズを成功させる6つのコツ

1. 目的に合わせてマネタイズ方法を検討する
2. SEOの知識を深めて対策を行う
3. コンテンツの品質を高める
4. 入力フォームをシンプルにする
5. 自然な訴求を心がける
6. 必要な情報を探しやすい導線を作る

1. 目的に合わせてマネタイズ方法を検討する

オウンドメディアの運用目的を明確にして、必要なマネタイズ方法を検討しましょう。

マネタイズする方法は複数あってもOKです。むしろ、複数の方法を取り入れたほうが、より収益化につなげられます。

例えば、お問い合わせや資料請求によって見込み客の獲得につなげている場合でも、アフィリエイトや記事広告を同時に行うことが可能です。

大切なのは、本来の目的からブレず、企業のイメージにマイナスの影響を与えないかをよく考えること。

運用目的や業種によっては、関係のない広告があるだけで、企業への信用が大幅に低下する可能性があります。オウンドメディアに訪れるユーザー層をイメージしてみてください。

2. SEOの知識を深めて対策を行う

オウンドメディアでのマネタイズを成功させるためには、コンテンツを検索エンジンで上位表示させるテクニックであるSEOの知識が必須です。

SEOへの理解を深めて、オウンドメディアを管理する体制を整えましょう。

現時点でノウハウがない場合は、少しずつ知識を得る努力をしてください

外部に運用代行やコンテンツ制作を依頼する場合でも、軽微な修正やSEO対策は自社でできるようにしておかないと継続が難しいでしょう。

まずは1人でもいいので、オウンドメディアを専門的に管理する担当者を配置することをおすすめします。

3. コンテンツの品質を高める

コンテンツの品質は、企業のイメージに関わる部分です。コンテンツの品質が低ければ「信用できない企業」だと思われる恐れがあります。

ユーザーが求める価値のある情報を、正しい言葉で読みやすくまとめる工夫をしましょう。誤った情報を書いていないか、誤字・脱字がないかなどもチェックしてください。

オウンドメディアによる集客に成功したものの、誤った情報を発信したことで炎上につながった事例もあるため注意が必要です。

コンテンツ制作に課題を抱えている場合は、ぜひ弊社にお任せください。

私たち「株式会社Webライタープロ」は累計20,000記事以上の制作実績があり、SEO記事制作を得意とする会社です。

ライターが執筆した記事をディレクターがチェックしてから納品するため、一定の品質を担保した状態でお渡しします。社内で確認する負担を大幅に減らせるでしょう。

自社が抱える課題や悩みなどを、ぜひお気軽にご相談ください。

4. 入力フォームをシンプルにする

メルマガや資料をダウンロードする際に入力してもらう個人情報は、できる限りシンプルにしましょう。入力する項目が多すぎると、面倒になってやめてしまう可能性があります。

見込み客の情報を獲得することは大切ですが、それ以前に離脱されてしまえば意味がありません。

名前・会社名・メールアドレスなど、最低限必要な情報を入力してもらい、あとは任意にするといった工夫が必要です。

5. 自然な訴求を心がける

オウンドメディアでマネタイズする場合は、強引な訴求にならないように注意することが重要です。ユーザーに違和感を与えるだけでなく、企業の印象が悪くなる恐れがあります。

特にマネタイズを意識しすぎると、露骨で強引な訴求になりがちです。

コンテンツを読むユーザーの感情の変化をイメージしながら、自然な流れで訴求できるようにしましょう。

「資料請求をする」「○○に相談する」といったCTA(Call To Action)を設置し、次の行動に移しやすい導線を整えることがポイントです。

6. 必要な情報を探しやすい導線を作る

オウンドメディアで成功している企業の多くは、メディア全体がすっきりとまとまっており、必要な情報を探しやすい導線になっています。

ユーザーがオウンドメディアに訪れて情報を取得し、購入に至るまでの行動をイメージしながら必要なコンテンツを用意しましょう。

BtoB向けの商材を扱っている場合は、購入や契約までに時間がかかるため、導入事例やダウンロードできる資料へのリンクをわかりやすい場所に設置するのがおすすめです。

記事内やサイドバーなどを活用して、比較検討してもらうために必要なコンテンツを設置してみてください。

どのような設計にすべきかわからない場合は、成功しているオウンドメディアを参考にするとよいでしょう。

オウンドメディアでのマネタイズ成功事例3選

1. 株式会社Webライタープロ
2. 株式会社カインズ
3. 株式会社LIG

1. 株式会社Webライタープロ

出典:Webライターのすゝめ
メディア名Webライターのすゝめ
URLhttps://webwriter-pro.co.jp/media/
運営会社株式会社Webライタープロ
主なターゲットBtoB・BtoC
特徴・Webライター向けの情報を発信
・信頼性を高めて間接的なマネタイズを実現
・採用力の強化も実現

まずは、私たち「株式会社Webライタープロ」のマネタイズ事例をご覧ください。

弊社ではオウンドメディア「Webライターのすゝめ」を運営し、BtoB・BtoC向けの情報発信を行っています。

特に力を入れているBtoC向けでは、Webライターを対象とした情報発信により、多くのキーワードで検索上位を獲得しているのが強みです。

そして、今後の役に立つKindle本を無料で読んでもらうことを目的として、記事からLINE公式アカウントの登録へ誘導

そこから信頼の獲得につながり、僕、沖ケイタが講師を務めるWebライター向け教材「Writing Hacks(ライティングハックス)」の購入に至ることが多々あります。

主な運用目的はLINE公式アカウントへの登録を促して見込み客を獲得することですが、結果的にマネタイズにつながっている事例です。

さらに、講座の卒業生は弊社のWebライターとして在籍できるチャンスがあります。最終的には、弊社が求める優秀なWebライターを採用できるという、採用力の強化にもつながっているのです。

2. 株式会社カインズ

出典:となりのカインズさん
メディア名となりのカインズさん
URLhttps://magazine.cainz.com/
運営会社株式会社カインズ
主なターゲットBtoC
特徴・暮らしに役立つ独自性の高いコンテンツ
・企画力の高い記事でユーザーをファン化
・カインズのアイテムを自然に訴求

株式会社カインズのオウンドメディア「となりのカインズさん」は、企画力の高いオリジナルコンテンツで多くのファンを獲得しています。

「ホームセンターを遊び倒すメディア」をコンセプトに、暮らしに役立つ情報発信を行っているのが特徴です。

ていねいに作り込まれた記事には、カインズで購入できるアイテムが自然な流れで掲載されています。記事を読むユーザーが「気になる」「欲しい」と思ったタイミングでリンクが設置されているため、ストレスなく読み進められるのが魅力です。

おもしろい記事やインタビュー記事も多く、購入する気持ちがなくてもつい欲しくなってしまうようなマネタイズ方法がとても参考になるでしょう。

3. 株式会社LIG

出典:LIGブログ
メディア名LIGブログ
URLhttps://liginc.co.jp/blog
運営会社株式会社LIG
主なターゲットBtoB
特徴・社員ブログとして情報を発信
・オリジナリティの高い多様なコンテンツ
・記事広告によるマネタイズを実施

株式会社LIGでは、社員が記事制作を行い、オウンドメディアを運営しています。専門性の高い記事によって多くのファンを獲得し、認知拡大や見込み客の増加につなげている事例です。

社内全体でオウンドメディアへの意識を高め、運用体制を構築している良い見本といえるでしょう。

また、記事広告によって直接的なマネタイズを行っているのも特徴です。第三者の評価を高めて信頼性を高めたい企業や、新規のサービスを広めたい企業などに利用されています。

弊社はSEOが大好物です。

株式会社Webライタープロは、とにかく記事の質にこだわり抜いたコンテンツSEOのど真ん中を走り続けています。
弊社のWebライターは、全員が2ヶ月の研修を戦い抜いた精鋭ばかりです。過酷な研修ですので、半分以上のライターは途中で離脱します(そもそも研修の採用率も10〜20%)

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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