「SEOで上位を狙うために必要な文字数は?」
「文字数が多ければ多いほど、SEOでは有利って本当?」
「上位表示している記事の平均文字数が知りたい!」
SEOに取り組んでいると、こんな疑問が思い浮かぶことがあるはずです。
結論から言うと、文字数を増やせばSEOで上位表示できるわけではありません。最適な文字数の考え方も、キーワードによって異なります。
この記事では、SEO記事制作において豊富な実績をもつ株式会社Webライタープロが、SEO記事の文字数に対する見解を詳しくまとめました。
実際に上位表示されている記事の文字数を、検索ボリュームで分類して調査しています。ぜひ今後のコンテンツ制作にお役立てください。
沖ケイタ
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 納品記事数20,000記事、納品文字数10,000,000文字超え
- お取引業者様100社超え(上場企業含む)
SEO記事に文字数は関係ない!理由を解説
1. Googleが文字数と検索順位の関係を否定している
2. 少ない文字数で上位表示されるSEO記事もある
3. 情報を網羅した結果、文字数が増えることはよくある
1. Googleが文字数と検索順位の関係を否定している
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、2016年に「記事は長いほうが良いのか?」という質問に対して以下のように回答しています。
原文:
From our point of view, we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says “Oh, everything until 100 words is bad. Everything between 100 and 500 is fine, and over 500 needs to have five pictures.”We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. That’s essentially up to you.
翻訳:
私たちの観点から見ると、ページ上の単語を数えて「100単語まではダメだ」と言うようなアルゴリズムはありません。100から500まではすべて問題ありませんが、500を超える場合は5枚の写真が必要です。私たちはそのようには見ていません。私たちはページ全体を見て、これがユーザーにとって本当に魅力的で関連性の高い検索結果であることを確認するよう努めています。その場合、それが長くても短くても、画像の量が多くてもそうでなくても、まったく問題ありません。それは基本的にあなた次第です。
引用元:Google Search Central/English Google Webmaster Central office-hours hangout
つまり、文字数で評価するアルゴリズムはないということ。文字数(単語数)で評価しているのではなく、ユーザーのために魅力的なコンテンツになっているかを重視しています。
これは「Googleが掲げる10の事実」からもわかる部分です。検索ユーザーを第一に考えていることを明言しています。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
引用元:Googleが掲げる10の事実
2. 少ない文字数で上位表示されるSEO記事もある
実際に、少ない文字数で上位表示している記事はたくさんあります。
例えば、特定の地域の天気や料理の作り方など、検索意図が明確であるほど、それ以外の情報は不要です。
画像のニーズが多い記事では、文字数が1000文字に満たなくても、充実した画像が用意されていることで評価されるケースもあります。
大前提として、ユーザーは必要な情報をいち早く得るために検索エンジンを利用していることを忘れないようにしましょう。
文字数が多いほど良いというのであれば、必要な情報を探しにくくなってしまいます。そうなると、ユーザーはGoogle検索の仕組み自体に不信感を抱くはずです。
キーワードによって適切な文字数は異なります。
3. 情報を網羅した結果、文字数が増えることはよくある
文字数が検索順位に影響しないとは言いつつも、上位記事を見ると文字数が多いケースはよくあります。これは、情報を網羅した結果、必然的に文字数が多くなるのが主な理由です。
例えばキーワードが「SEO 文字数」なら、ユーザーが「SEOに文字数が関係するのか知りたい」という目的が予測できるでしょう。SEOと文字数の関係を明確にしたうえで、文字数をどうやって決めれば良いのかを示せると効果的です。
しかし「SEO対策」という抽象度の高いキーワードの場合は、以下のような複数の検索意図が考えられます。
- 言葉の意味が知りたい
- どんな対策があるのかを知りたい
- すでに実施している対策では不十分だと感じている
- SEO対策を依頼できる業者を探している
こういった抽象的なキーワードでは、より多くのニーズを満たすために情報量が多くなりがちです。
つまり、文字数を意識しているのではなく、ユーザーに役立つ情報を網羅した結果、文字数が多くなるということ。Googleが求めるとおり、検索ユーザーを第一に考えた結果といえます。
【検証】上位表示されているSEO記事の文字数を調査
弊社では、実際に上位表示されているSEO記事の文字数調査を行いました。
検索ボリュームで分類し、記事公開時の数値をまとめています。ぜひ参考データとしてご覧ください。
1. ビッグキーワード
2. ミドルキーワード
3. スモールキーワード
1. ビッグキーワード
ビッグキーワードは、月間検索ボリューム(検索エンジンで検索された回数)が1万回以上のキーワードを指します。
情報を網羅するために、平均文字数は全体的に多めです。しかし、平均の半分以下の文字数で上位になっている記事もあり、多ければ良いわけではないことがわかります。
順位 | SEO Vol.73000 | 池袋 ランチ Vol.41000 | 転職 面接 Vol.14000 |
---|---|---|---|
1位 | 24207 | 6602 | 12150 |
2位 | 19115 | 41884 | 6604 |
3位 | 9451 | 6662 | 11027 |
4位 | 11702 | 12173 | 20759 |
5位 | 37335 | 12832 | 5381 |
6位 | 32714 | 64480 | 20027 |
7位 | 25432 | 25889 | 17105 |
8位 | 24637 | 6498 | 9705 |
9位 | 36421 | 10035 | 15058 |
10位 | 26442 | 27661 | 22506 |
平均 | 24746 | 21472 | 14032 |
2. ミドルキーワード
ミドルキーワードは、月間検索ボリュームが1000~1万回ほどのキーワードです。
キーワードによって、平均文字数が大きく異なることがわかります。少ない文字数でも、ニーズに合っていれば上位に反映される証拠です。
順位 | Webライター やめとけ Vol.5200 | 赤ちゃん 寝ない Vol.3100 | SEO 文字数 Vol.2000 |
---|---|---|---|
1位 | 6937 | 5944 | 4026 |
2位 | 14714 | 8647 | 19891 |
3位 | 14264 | 5658 | 6679 |
4位 | 14993 | 5947 | 9895 |
5位 | 5042 | 11827 | 12695 |
6位 | 9395 | 4196 | 8719 |
7位 | 6960 | 4365 | 8909 |
8位 | 27179 | 2170 | 9317 |
9位 | 8863 | 4295 | 6596 |
10位 | 15561 | 4990 | 8082 |
平均 | 12391 | 5804 | 9481 |
3. スモールキーワード
スモールキーワード(ロングテールキーワード)は、月間検索ボリュームが1000回未満のキーワードです。複数の単語を組み合わせて、より具体的に検索される傾向があります。
以下の調査結果からもわかるように、キーワードの検索ボリュームが小さいからといって、文字数が少なくてもいいというわけではありません。上位の記事には、大きな差が見られます。
順位 | 告白 場所 社会人 Vol.600 | SEO対策 やり方 初心者 Vol.450 | ビジネスマナー 言葉遣い 例文 Vol.80 |
---|---|---|---|
1位 | 41500 | 14387 | 5139 |
2位 | 9397 | 16943 | 5771 |
3位 | 7056 | 11338 | 8617 |
4位 | 6994 | 9806 | 6186 |
5位 | 7856 | 15907 | 6416 |
6位 | 5798 | 23825 | 6841 |
7位 | 6852 | 9865 | 7331 |
8位 | 14906 | 40914 | 13770 |
9位 | 12747 | 16630 | 7968 |
10位 | 14058 | 12846 | 6277 |
平均 | 12716 | 17246 | 7432 |
SEO記事の文字数の目安を確認する方法
- 競合調査をするとき
- 記事を外注するとき
- 時間の目安を把握したいとき
SEO記事に文字数は関係ないと理解しつつも、上記のように文字数の目安を確認したいことがあります。
そんなときは、すでに上位表示されている記事を目安にしましょう。
上位表示されているということは、現時点でSEO記事として評価されている証拠です。文字数のバラつきはあるものの、おおよその目安として参考になります。
平均的な文字数を確認しながら、1つのキーワードでどこまで情報を網羅して戦うかを考えることがポイントです。場合によっては、網羅するよりもキーワードを細かく分けたほうが評価されやすいケースもあります。
ちなみに弊社で行った「SEO記事の文字数調査」の数値は、ラッコツールズの「見出し(hタグ)抽出」を使って調べました。
上位10記事のURLを入れれば、無料で見出しと文字数を抽出できます。
文字数をカウントできるツールを活用して調べ、あくまでも目安として参考にしましょう。
SEO記事で文字数よりも大切な5つのポイント
1. 網羅よりもニーズを満たすことを考える
2. 専門性や信頼性の高い情報を含める
3. キーワードからズレないようにする
4. Googleに伝わりやすいサイト構造にする
5. スマホ表示を意識して記事を作る
1. 網羅よりもニーズを満たすことを考える
SEO記事では、情報を網羅するほど良いというわけではありません。それよりも、ユーザーのニーズを満たすことを優先的に考えましょう。
他のWebサイトが入れている情報でも、検索意図を考えて不要だと感じる部分は入れなくて大丈夫です。その分、自社だからこそ伝えられる情報を含めたほうがユーザーのためになります。
特に抽象度の高いキーワードの場合は、どこまでの情報を含めるかといった見極めが重要です。最適な情報量と文字数は、キーワードによって異なります。
ユーザーの目的が明確であれば、悩みや疑問に対する回答だけをズバッと伝えたほうが有益な記事といえるでしょう。
逆に、迷っているユーザーを次の行動に導くなら、根拠や理由などを伝えて説得力を高めると効果的です。その結果、必然的に情報が網羅されて文字数が増えます。
つまり、ニーズを満たすことを優先した結果、必要な情報が網羅されたと考えるべきです。
2. 専門性や信頼性の高い情報を含める
Googleは専門性や信頼性の高いSEO記事ほど、有益なコンテンツとして高く評価します。
これは、Googleが公開する「検索品質評価ガイドライン」で記載されているWebサイトの評価基準「E-E-A-T」にあたる部分です。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
上記の4項目が明確にわかるほど、信頼できるコンテンツとして評価されます。
また、近年ではオリジナルの情報を含めるほど、SEOで評価されやすくなるという事実も忘れてはいけないポイントです。
すでに公開されている記事と似た内容だと、重複コンテンツ(コピーコンテンツ)として判断される恐れがあります。
他の記事にはない情報を盛り込み、差別化を図りましょう。
- 自社の経験をもとに執筆する
- 独自で調査を行う
- 政府のデータを用いて考察する
- 図解で解説する
- 動画や音声を入れる
このような取り組みを行うことで専門性や信頼性が高まり、ユーザーが安心して読める記事になります。
3. キーワードからズレないようにする
情報を網羅することに力を入れすぎて、キーワードからズレるケースを時々見かけます。
キーワードから相手の知識レベルを想定したうえで、必要な情報を見極めましょう。
例えば「SEO 文字数」で調べている人は、文字数に対する結論を求めているはずです。それなのに、突然「SEOとは」と解説されたら少しズレていますよね。
文字数について調べている人は、すでにSEOの基礎知識はあるはずです。もしくは、知識があまりないなら、最初から「SEOとは」と検索するでしょう。
「なぜそのキーワードで調べたのか」といった背景をイメージしながら、情報を整理することが大切です。
なお弊社では、SEO記事の品質を担保するためにディレクターがすべてチェックしています。SEO記事の制作に課題を抱えている方は、いつでも「Webライタープロ」までご相談ください。
4. Googleに伝わりやすいサイト構造にする
SEO記事の検索順位は、クローラーと呼ばれるロボットが、Webサイトを巡回して集めた情報をもとに決定します。
インターネット上に公開されているすべてのページを巡回するため、少しでも早く巡回してもらえるようなサイト構造を意識することが大切です。
- 内部リンクの最適化
- XMLサイトマップの作成
- パンくずリストの設定
- リンク切れページの削除
どんなに情報を網羅して良い記事を書いても、上記のような内部対策ができていなければ最適な状態とはいえません。
記事の品質を高めるだけでなく、クローラーが巡回しやすい状態を整えておきましょう。
5. スマホ表示を意識して記事を作る
SEO記事はスマホで読まれる割合が高いため、スマホ表示を前提として制作することが重要です。
スマホで読むときに文字がぎっしりと詰まった状態にならないように、読みやすさを意識しましょう。
- 適度に改行を入れる
- 箇条書きを使う
- 表で見やすくまとめる
- 太字やラインで強調する
- 画像を入れる
- 図解で説明する
情報を網羅するほど文字数が増えるため、必要な情報を探しやすくする工夫が必要です。
また、表示速度が遅いと離脱の原因になります。情報量や画像などが増えるほど表示速度に影響する可能性があるため、注意してください。
シェアのしやすさまで意識して、記事を作り込めるとよいでしょう。
SEO記事のタイトルで最適な文字数
Googleの検索結果上で表示されるタイトルの文字数は、PCで29文字程度、スマホで35文字程度です。ときには25文字程度で切れてしまうこともあり、何文字まで表示されるかは検索結果を見てみないとわかりません。
そのため、キーワードはできる限り最初のほう(左側)に入れ、何の記事なのかが伝わるようにしましょう。
特に30文字以内に力を入れ、ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルにすることがポイントです。上位記事と同じタイトルにならないように、差別化を図りましょう。
SEO記事のメタディスクリプションで最適な文字数
メタディスクリプション(meta description)とは、検索結果上でタイトルの下に表示される文章のことです。SEOに直接的な影響はありませんが、クリック率を高められるといった効果が見込めます。
設定する場合は、記事の内容を要約した文章を80~100文字程度で書きましょう。タイトルと同様に、重要な部分はできる限り最初のほうで伝えることがポイントです。
ただし、メタディスクリプションを設定したからといって、必ずそのままの文章が検索結果上に表示されるわけではありません。Googleが自動的に抽出して表示する仕組みです。
設定しなくても、自動的に記事の内容から関連性の高い部分が抽出されます。クリック率を高める1つの対策として考えるとよいでしょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。