この記事では、オウンドメディアを運用するメリットとデメリットを解説します。
成功すればインパクトの大きい取り組みですが、そこに至るまでが困難です。デメリットになる部分を把握したうえで、乗り越えられる運用体制を構築しましょう。
100社以上のオウンドメディアに携わってきた弊社の経験をもとに、運用で失敗しないための対策も紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
沖ケイタ
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 納品記事数20,000記事、納品文字数10,000,000文字超え
- お取引業者様100社超え(上場企業含む)
オウンドメディアを運用する7つのメリット
1. 見込み客(リード)を獲得できる
2. 商品やサービスの認知拡大につながる
3. 売上の向上が見込める
4. ブランディングの強化につながる
5. 広告費の削減につながる
6. コンテンツを資産化できる
7. 採用力の強化につながる
1. 見込み客(リード)を獲得できる
オウンドメディアは、まだ自社の商品やサービスを知らないユーザーとの接触を図る手段として最適です。
公開した記事がGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されれば、メディアへの流入が見込めます。自社商品との関連性が高いキーワードであるほど、見込み客(リード)の獲得につながるでしょう。
また、必要な情報を探すユーザーに対して「他にもこんな方法があるよ」と自然に自社商品を紹介し、潜在顧客にアプローチできるのもメリットです。
ただし、強引な訴求はユーザー離れにつながるので注意してください。
2. 商品やサービスの認知拡大につながる
オウンドメディア経由での集客は、自社商品やサービスの認知を広める方法としても有効です。購入につながらなかったとしても、商品名やサービス名を知ってもらえる機会になります。
また、オウンドメディアは自社の想いを伝える手段としても最適です。開発者や働く社員の想いなどをダイレクトに伝えられるため、提供する商品への信頼性が高まります。
このような点を考慮してコンテンツを制作すれば、ユーザーの印象に残りやすくなるでしょう。
3. 売上の向上が見込める
検索エンジンからの流入によって認知が広がれば、売上アップが期待できます。
自社商品(サービス)との関連性が高いキーワードから流入があるほど効果的です。購入に至るまでの導線を整えることを意識しましょう。
また、オウンドメディアでは、ユーザーをファン化してリピーターを増やす効果も期待できます。
商品を購入してくれたユーザーに対して、どのようなコンテンツがあると響くのかを考えてみてください。
例えば、美容系の商品を提供する企業であれば、美容に関するお役立ちコンテンツが豊富だとファン化につながる可能性が高まります。開発の裏側や社員の想いなど、使っている商品への愛着が湧くようなコンテンツもおすすめです。
4. ブランディングの強化につながる
ユーザーに役立つコンテンツを提供することで、ブランディングの強化にもつながります。「この企業の情報なら信頼できる」と思ってもらい、企業の価値を高める取り組みです。
オウンドメディアを用いたブランディングの強化では、以下のような効果が期待できます。
- 競合他社との差別化を図れる
- ユーザーからの信頼を得られる
- 価格競争を避けられる
伝えたいことがブレないように注意し、企業自体の認知拡大に努めましょう。業界内でのポジションを確立できれば、オウンドメディアによる集客がしやすくなります。
伝え方次第で印象が変わるため、オウンドメディアのコンセプトを決めて取り組むことがポイントです。
5. 広告費の削減につながる
検索エンジンでの上位表示による流入は、広告費をかけずにユーザーを集められる方法です。一時的に集客できる広告とは違い、継続的な集客が見込めます。
確かに広告は即効性のある施策ですが、広告費を支払い続けなければ継続的な集客効果が見込めないのがデメリットです。
今まで広告費に多くの予算を割いていた企業は、オウンドメディアに切り替えることでコストの削減につながるでしょう。
6. コンテンツを資産化できる
オウンドメディアで公開したコンテンツは、企業の資産になります。他の媒体で再利用できるため、集客チャネルを広げることも可能です。
- 動画に横展開してYouTubeに公開する
- XやInstagramで要点をまとめて公開する
- メルマガの配信に活用する
- ホワイトペーパー作りに役立てる
- 社員教育に利用する
なかでもSNSは、ユーザーと直接コミュニケーションが取れるプラットフォームです。ユーザーの意見を直接聞き、新しい課題に気づくきっかけになるかもしれません。
また、1つのコンテンツを横展開すれば、担当者が違う場合でも発信する情報がブレないのもメリットです。各媒体での発信力が増し、より認知拡大や売上アップにつながる可能性が高まります。
7. 採用力の強化につながる
オウンドメディアは、採用のミスマッチを減らす方法としても有効です。
例えば、企業の様子がわかる記事や社員へのインタビュー記事などの掲載によって、求職者側の懸念点が解消されます。自分に適した企業であるかを判断したうえで応募できるのがメリットです。
その結果、定着率が高まり、採用コストの削減にもつながります。
企業のビジョンや提供するサービスを理解した質の高い人材を採用できるように、自社の魅力をアピールできるコンテンツを制作しましょう。
オウンドメディアを運用する5つのデメリット
1. 成果がでるまでに時間がかかる
2. 継続的な費用がかかる
3. ノウハウがないと成功が難しい
4. リソースを確保する必要がある
5. 信頼性を低下させる恐れがある
1. 成果がでるまでに時間がかかる
弊社にオウンドメディアのご相談をいただくなかで「何ヶ月継続すれば成果が出ますか?」と聞かれることが多々あります。
残念ですが、成果が出るまでの期間に明確な基準はありません。
早くて半年以内に成果が出始めればかなり良いほうでしょう。1年以上頑張っても、まったく結果が伴わないこともあります。
また、コンテンツの品質や公開したコンテンツの記事数も重要です。
特に初期のうちは、良質なコンテンツを増やすことに注力しましょう。ユーザーや検索エンジンに「何の情報を発信しているオウンドメディアなのか」が伝わりやすくなります。
参入するジャンルにもよりますが、最低でも50記事程度はコンスタントに増やすことを意識してみてください。
2. 継続的な費用がかかる
オウンドメディアの運用では、継続的な費用がかかることも忘れてはいけません。
構築と運用にかかる費用だけでなく、自社で対応する範囲が大きいほど人件費がかかります。
具体的な内訳は以下のとおりです。
- 構築:戦略設計費、CMS構築費、デザイン・コーディング費
- 運用:コンテンツ制作費、分析調査費、保守管理費
費用の相場は「オウンドメディアの費用相場(構築~運用まで)」をまとめた記事で詳しく解説しています。
どのようなオウンドメディアにしたいのか、どこまでを外注するのかによっても大きく異なるため、社内できちんと話し合いながら進めましょう。
3. ノウハウがないと成功が難しい
オウンドメディアで結果を出すためには、専門的なノウハウが必要です。なかでもSEO(エスイーオー)の知識は必須なので、自社で行う場合は任せられる人材を確保しなければなりません。
特に近年では、さまざまな企業がオウンドメディアからの集客を行っています。その分難易度が高くなっており、SNSなどの他の集客チャネルと並行して運用する企業も増えている現状です。
立ち上げ前にきちんと戦略を練って、オウンドメディアのコンセプトや投稿するコンテンツを決めておくことが欠かせません。
4. リソースを確保する必要がある
オウンドメディアを成功に導くためには、運用体制の構築が不可欠です。他の業務と兼任するケースも多いですが、注力する時間を確保しないと中途半端な状態になって失敗します。
1つのコンテンツを制作するだけでも工程が多く、かなりの時間が必要です。そういった点も考慮して、どの業務を外部に依頼すべきかを決めることをおすすめします。
なお、外部に記事制作やサポートを依頼する場合でも、丸投げ状態にならないようにしてください。
まずは1人でもいいので、オウンドメディア全体の責任者を配置しましょう。できればコンテンツの品質をチェックできる責任者もいると安心です。
5. 信頼性を低下させる恐れがある
万が一、誤った情報を提供した場合は、ユーザーからの信頼を一気に低下させる恐れがあります。コンテンツ制作を外部に依頼する場合でも、必ず自社でチェックを行うことが重要です。
過去にコンテンツの内容が指摘されて、炎上した事例もあります。そうならないためにも、入念なチェックを行いましょう。
オウンドメディア運用での失敗を防ぐ5つの対策
1. 運用目的を明確にして事前準備をする
2. 自社商品のニーズと競合を理解する
3. 品質の高いコンテンツ制作を意識する
4. 効果測定と改善を繰り返す
5. ノウハウがないなら外注から始める
1. 運用目的を明確にして事前準備をする
オウンドメディアで失敗しないためには、運用目的を明確にすることが重要です。「見込み客を増やしたい」「認知拡大につなげたい」など、ゴールとなる状態をはっきりとさせておく必要があります。
そのうえで、以下のような事前準備を行いましょう。
- ターゲット(ペルソナ)を決める
- コンセプト・メディア名を決める
- 必要なコンテンツを検討する
- KPIを設定する
- 運営体制を整える
ターゲットやコンセプトを決めるときは、自社商品(サービス)のユーザー層を意識することがポイントです。
きちんと事前準備をして方向性を定めておけば、途中でブレる心配がありません。
2. 自社商品のニーズと競合を理解する
オウンドメディアを立ち上げる前に、自社商品(サービス)のニーズを把握するところから始めることが大切です。
そもそもあまり検索されないようなニッチな商品であれば、オウンドメディア経由での集客は見込めません。関連性の高いキーワードがあっても、検索ボリュームが極端に低ければ費用対効果の高い取り組みとは言えないでしょう。
弊社にご相談をいただくなかで「今取り組むべきなのはオウンドメディアではない」という結論に至るケースもあります。
また、同じ業界で成功している競合サイトの調査も忘れてはいけません。競合が強すぎるジャンルに新規で参入する場合は、どうやって差別化するかを考えることが大切です。
オウンドメディアの運用は、入念な事前リサーチによって戦略的に取り組めるほど、成功する確率が高まります。
3. 品質の高いコンテンツ制作を意識する
オウンドメディアは、企業のイメージを左右する取り組みです。どんなにコンテンツを増やしても、品質の低い記事を量産していたら意味がありません。
品質の高いコンテンツを制作することで、企業自体の専門性や信頼性が高まります。
例えば、検索エンジンでの上位表示を狙う場合は、以下の点を意識しながらコンテンツを作ってみてください。
- 読者にわかる言葉で説明する
- 一次情報を含めて信頼性を高める
- 表や箇条書きを使って読みやすくする
- 検索意図に沿った情報を提供する
- ユーザーの感情の変化をイメージする
なお、オウンドメディアで公開するコンテンツは、SEO記事だけではありません。
導入事例や活用事例といったインタビュー形式の記事を公開することで、購入までのハードルが下がるでしょう。採用を強化したい場合は、実際に働く社員へのインタビューを入れると効果的です。
コンテンツ制作でお悩みの場合は、ぜひ弊社までご相談ください。累計20,000記事以上の制作実績があり、在籍するライターは厳しい研修を受けています。
ヒアリングを行ったうえで適切なサポートを行いますので、お気軽にご相談ください。
4. 効果測定と改善を繰り返す
オウンドメディアで公開した記事は、すぐに検索結果で上位になるわけではありません。効果測定を行って改善を繰り返すことで、少しずつ成果が出てくるものです。
つまり、どんなにSEOを意識して良質な記事を制作しても、狙ったキーワードで上位を獲得できるかは公開してみないとわからないということ。予想とは違うキーワードで評価されるケースもあります。
自社にノウハウがなくても、オウンドメディアの動きを把握できるように専門の担当者を育てることが大切です。
検索順位やコンバージョン数などを確認しながら、定期的にコンテンツの見直しを行いましょう。
5. ノウハウがないなら外注から始める
まったく知識がない状態でオウンドメディアを開設すると、立ち上げから失敗する可能性があります。
自社でSEOを理解している人材がいない場合は、外注から始めてプロにサポートしてもらうのがおすすめです。情報を共有しながら運用することで、少しずつノウハウを得られるでしょう。
もしくは、内製化の支援を行っている制作会社に依頼するのも1つの方法です。
初期費用はかかりますが、ノウハウが蓄積すれば外注する範囲を減らしていけます。オウンドメディアは特に初期設計が大切なので、成功までのスピードを早める手段としても有効です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。