結論から言うと、正社員でWebライターとして働くと、フリーランスにはないきつい部分があります。
しかし、報酬の安定性やスキルの習得しやすさなど、正社員ならではのメリットがあるのも確かです。
そこでこの記事では、正社員としてWebライターで働く場合のきつい部分を詳しくまとめました。
向いている人の特徴や仕事の探し方も紹介しているので、自分に合った働き方を探すうえで参考にしてください。

沖ケイタ
- 株式会社沖プロ代表
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 2000人以上が受講するWebライター講座「Writing Hacks」メイン講師
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 執筆に携わった記事は数千記事を超える
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正社員でWebライターとして働く場合の平均年収

求人ボックスの給料ナビによると、正社員でライターをする場合の平均年収は429万円です。月収換算ではおよそ36万円となります。(2025年10月時点)
国税庁の調査が公表する2024年の日本の平均年収は478万円なので、比較すると低い傾向にあることがわかります。
求人ボックス内の詳しい給料分布を見ると、もっともボリュームが多いのは310~369万円の間です。そのため、平均年収である429万円は、同業の中では高水準に位置します。
ただし、ライター全体の給与幅は310~788万円と広めです。これは、要求されるスキルや実績、勤務先に応じて大きな差があることを表しています。
Webライター(正社員)の主な仕事内容

正社員でWebライターとして働く場合、業務内容は多岐にわたります。
以下は、求人サイトで募集をしている会社で見た、正社員の業務例です。
- クライアントの記事作成
- 自社メディアの記事作成
- インタビュー記事の作成
- LPやメールマガジンの作成
- Web広告のキャッチコピーや説明文
基本的に正社員は会社の方針に従い、幅広い業務を担当します。状況に応じて、記事の企画立案や新人教育など、大きな責任を伴う仕事を任される可能性もあるでしょう。
Webライターとしてだけでなく、ディレクターやデータ分析といった業務まで対応できる人材の募集も多い傾向です。
一方、フリーランスでWebライターとして仕事をする場合は、執筆業務がメインです。自分にできそうな案件を見つけて、対応する仕事を選ぶことができます。
自分で仕事を選べるのがメリットですが、正社員と違って収入の上限がありません。
副業やフリーランスでWebライターとして働くことも考えている場合は、無料で配布している僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」をぜひ読んでみてください。
正社員との違いがわかるでしょう。
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正社員でWebライターはきついと言われる6つの理由

1. 納期と成果のプレッシャーが大きい
2. 業務範囲が広い場合が多い
3. 常に最新のSEOやAIなど専門知識を学ぶ必要がある
4. スキルが給与に直結しない
5. 長時間勤務で精神的なストレスが大きい
6. 人間関係を意識して働く必要がある
1. 納期と成果のプレッシャーが大きい
正社員でWebライターとして働く場合、記事制作本数や納期などが細かく定められているケースがほとんどです。
お客様に合わせて対応する必要があるため、状況によっては、自分のキャパシティを超える業務をこなす必要も出てくるでしょう。公開した記事の閲覧数やLPの成約数などの成果も厳しく評価されます。
一方、フリーランスや副業の場合は、基本的に業務委託契約です。自分で仕事量を調整できるため、オーバーワークにならない限り、納期や成果のプレッシャーはそこまで大きくありません。
常に期日や数字に追われるプレッシャーを重く感じる人に、正社員はきついでしょう。
2. 業務範囲が広い場合が多い
正社員として仕事をする場合、基本的なライティング以外にも、さまざまな業務への対応が求められるケースがあります。
就職先にもよりますが、Webライターとして記事を書くだけという会社は少ない印象です。
- 編集
- ディレクション
- 企画立案
- データ分析
- SNS運用
- コンサルタント
また、執筆内容も会社の方針で決まります。基本的にはどんなテーマでも書く姿勢が求められるでしょう 。
求人に「Webライター」と書かれていても、実態は「Webマーケター」に近いケースが多々見られます。
3. 常に最新のSEOやAIなど専門知識を学ぶ必要がある
Webライティング業界は、技術進歩やトレンドの流れがとてつもなく早い業界です。そのため、Webライターは常に知識をアップデートし続ける必要があります。
特に、現在のWebライターに重要となるのが「SEO」と「AI」に関する専門知識です。
SEO(エスイーオー)は「Search Engine Optimization」の略語で「検索エンジン最適化」という意味を持ちます。

また、2025年現在ではChatGPTをはじめとする、生成AIの活用を前提とした企業も増えています。AIを使いこなし、執筆の質と効率を高める技術も、これからのWebライターにとって重要なスキルです。
このように、現在のWebライターには多くの専門知識が求められます。特に、正社員は企業の方針に則ってスキルを磨く必要に迫られる点を覚えておきましょう。
Webライターに必要なスキルについては、僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」でも詳しく解説しています。
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4. スキルが給与に直結しない
正社員は、企業の基本給に基づいて給与が決定します。個人のスキルが収入に直結するとは限りません。
成果が出たとしても、会社の業績や人事評価によっては、早期の昇給・昇格は難しいところが多いでしょう。
一方で業務委託の場合は、スキルや実績を積めば交渉次第で単価が上がり、収入に直結します。
Webライターとして確固たる意思を持って明確なキャリアアップを狙う場合は、正社員よりも副業やフリーランスのほうが向いている可能性があります。
5. 長時間勤務で精神的なストレスが大きい
正社員として企業で働く場合、基本的に1日8時間前後の業務に携わります。
8時間にわたって文章と向き合うのは結構きついので、向き不向きが分かれる部分です。
集中して黙々と業務を続けられる人は、正社員に向いているでしょう。
好きな場所で好きな時間に働きたいという人は、フリーランスや副業から始める傾向があります。
6. 人間関係を意識して働く必要がある
正社員で働く場合、ほかの社員との直接的な交流が増えます。リモートが中心の会社もありますが、日常的に携わるメンバーはほぼ固定されるケースがほとんどです。
当たり前ですが、仕事相手を自分で選ぶことはできません。
この点は、多くの案件から仕事を自由に選んで応募できるフリーランスと明確に異なります。
1人で黙々と作業したいタイプの人に、人間関係は大きなストレスになるかもしれません。
正社員でWebライターとして働く6つのメリット

1. 安定した収入と福利厚生が得られる
2. 会社のリソースを活用してスキルアップできる
3. 営業や請求書作成の手間が省ける
4. 社会的信用を得やすい
5. ワークライフバランスを保ちやすい
6. コミュニケーションコストが下がる
1. 安定した収入と福利厚生が得られる
正社員は基本的に固定給なので、具体的な生活設計を立てやすくなります。
また、健康保険や厚生年金といった社会保険が完備されており、もしものときの備えも万全です。
フリーランスにない経済的な安定が欲しければ、正社員は最適な選択肢となります。
2. 会社のリソースを活用してスキルアップできる
企業に所属することで、会社が指定する有料のツールを無料で使えるのもメリットです。これらのツールを学習に活用すれば、大きなスキルアップが実現できます。
また、SEOやメディア運営に詳しいディレクターや編集者がいれば、指導やフィードバックを受けられます。
基本的にオンラインで交流する業務委託と比較して、スキル向上が狙いやすいのは大きな魅力です。
3. 営業や請求書作成の手間が省ける
正社員は業務委託のように、案件獲得のための営業や、自分の報酬を得るための請求書作成をする必要がありません。
営業は営業部が行うため、仕事は自動的に割り振られます。また、そもそも固定給なので、請求書を作らないと報酬を得られないということもありません。
業務委託の場合は、営業や請求書の作成に多くの時間を取られるケースが意外とあります。自ら応募しなければ仕事を獲得できないため、積極的な活動が必要です。
こういった雑務が苦手な人は、正社員のほうが向いている可能性があります。
4. 社会的信用を得やすい
正社員はフリーランスと比較すると社会的信用を得やすく、さまざまな面で有利です。
- ローンを組むとき
- 融資を受けるとき
- クレジットカードを作るとき
- 賃貸契約をするとき
フリーランスは収入が不安定なので、上記の審査に通らない可能性が高くなります。
また、社会的信用が高ければ、キャリアパスを考える際に選択肢が広がるでしょう。特に、家族がいる人や将来的に大きな買い物を予定している人には、正社員がおすすめです。
5. ワークライフバランスを保ちやすい
正社員の労働時間は、企業の就業規則に則って明確に決まっています。
多くの企業では土日祝日休業、年間休日が120日以上となっており、オンオフの切り替えが容易です。
一方、フリーランスは、クライアントの都合に労働時間が大きく左右されます。状況によっては、12時間以上の長時間労働を強いられることも珍しくありません。
報酬よりもワークライフバランスを重視したい人は、正社員のほうが向いています。
6. コミュニケーションコストが下がる
正社員は社内コミュニケーションは多いものの、基本的に交流するのはいつも同じ職場の人間です。
また、直接の交流となるため、社内で疑問点があればその場ですぐに質問でき、早期の解決が望めます。問題解決のスピードは、オンラインメインのフリーランスとは異なり、段違いに早いです。
一方、フリーランスで生計を立てるには、多くのクライアントと個別に連絡を取る必要があります。チャットツールも企業ごとに異なる場合があるため、さまざまなツールを駆使しなくてはいけません。
フリーランスのコミュニケーションコストが苦痛に感じる人にとって、正社員の環境は精神的なストレス軽減につながるでしょう。
正社員でWebライターとして働くことが向いている人

- 安定した収入と福利厚生を重視する人
- ワークライフバランスを求める人
- 社会的信用を求める人
フリーランスのような収入の波をストレスに感じる人は、正社員がおすすめです。正社員は、固定給で安定した給与や充実した福利厚生が保証されています。
また、決まった時間に出勤し、明確な労働環境で働きたい人にも正社員が向いているでしょう。正社員であれば、休日やプライベートの時間を確保しやすく、オンオフの切り替えも容易です。
さらに、正社員は社会的信用を得やすく、ローンや賃貸契約などの審査に通りやすいというメリットもあります。
日本では、フリーランスという働き方がまだ一般的ではありません。特定の企業に属せず働く場合は、世間体的な不安要素も大きくなります。
企業に属するメリットに強い魅力を感じる人にとって、正社員は最適な選択肢です。
フリーランスでWebライターとして働くことが向いている人

- 場所や時間にとらわれずに仕事をしたい人
- 収入の上限なく働きたい人
- 特定ジャンルに特化して執筆したい人
- 自分でクライアントを選びたい人
フリーランスは働く場所が問われません。PCとインターネットがあれば、世界中どこでも仕事が可能です。
働いた分だけ収入が増えるため、努力次第で月50万円以上を目指せます。正社員より稼ぐ人も多いため、向上心の強い人ほど稼げる環境といえるでしょう。
正直、特に最初のうちは自分で仕事を探すのがとても大変です。スケジュール管理もすべて自己責任になるため、オーバーワークになることも少なくありません。
なかには正社員としてスキルを身につけてから独立する人、もしくはその逆で、フリーランスからレベルアップするために正社員として働く人もいます。
Webライターは業務委託で成り立つ仕事だからこそ、さまざまな働き方を選ぶことが可能です。

もし、フリーランスとしての働き方に少しでも興味があるなら、僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」を読んでみてください。
収入を得るまでの具体的なステップを詳しく解説しています。
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正社員でWebライターとして働ける場所を探す方法

1. 求人サイト
2. Wantedly
3. SNS
1. 求人サイト
正社員の求人を探す場合は、さまざまな求人サイトを活用するのがおすすめです。
上記3つのサイトでは、Webライターの求人が多く掲載されています。「Webライター 正社員」などのキーワードで検索すれば、正社員に絞った検索が可能です。
ただし、なかには求人内容とは無関係な求人へと誘導する、いわゆる「おとり求人」も存在します。
おとり求人は、明確な法律違反です。もし求人から別の人材紹介会社に紹介されそうになったら、きっぱり断りましょう。
2. Wantedly
Wantedlyは、企業と求職者をマッチングさせることに特化したビジネスSNSです。
Wantedlyでは、40,000社以上が求人情報を掲載しています。求職者はこれらの求人情報を自由に検索し、応募が可能です。
検索フォームから「Webライター 正社員」で検索すれば、求人がずらっと出てきます。さまざまな条件から選べるので、自分に合った仕事があれば応募してみましょう。
3. SNS
案件数は少ないですが、XなどのSNS上にも正社員を募集している企業が存在します。Webライターの募集を定期的にポストしている人をフォローしたり、検索から探したりしてみましょう。
検索から探す場合は「Webライター 正社員」で絞ると探しやすいです。Xであれば「最新」タブをタップすることで、最新の募集を確認できます。
ただしSNS上の求人では、掲載している企業が信頼に足りるかプロフィールを必ず確認してください。もし情報が不足しているようであれば、詐欺求人の可能性があります。
正社員でWebライターとして働きたい人からよくある質問

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