表記ゆれ(表記揺れ)は、意味が同じ言葉に複数の表記があり、文中に混在している状態のことです。読者にストレスを与え、文書や記事の質を落とす原因とされています。
この記事では、代表的な表記ゆれのパターンと防ぐための対策を詳しく解説します。
文章の質を高めるために、表記ゆれをなくすことを意識しましょう。自分自身や企業のイメージダウンを避けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

沖ケイタ
- 株式会社沖プロ代表
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 1700人以上が受講するWebライター講座「Writing Hacks」メイン講師
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
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表記ゆれとは「同じ意味の言葉が混在している状態」

表記ゆれとは、同じ意味の言葉なのに、複数の書き方が混在していることです。
例えば、以下のような書き方が表記ゆれに該当します。
- 表記ゆれ/表記揺れ
- 問合せ/問合わせ/問い合わせ
- 1ヶ月/1ヵ月/1か月
- Web/WEB/web
- 当社/弊社
さまざまな表記が混ざっていると、文章が読みにくくなり、読者に違和感を与えます。文書や記事の内容自体に不信感を抱く可能性もあるでしょう。
ただし、表記ゆれは絶対にNGというわけではありません。
あえて伝え方を変えて表現のバリエーションを増やしたり、相手が理解しやすくしたりすることもあります。
しかし、マイナスの印象を与える可能性が高いため、文書や記事を作る際は表記の統一を意識すべきです。
さまざまな表記ゆれのパターンを知り、自分で注意できるように心がけましょう。
よくある表記ゆれの例を13パターンで紹介

1. 同じものを示す言葉の異なる呼び方
2. ひらがな・カタカナ・漢字
3. 送り仮名
4. 半角・全角
5. 数字
6. アルファベット
7. 漢字
8. 外来語
9. 略称
10. 呼称・敬称
11. 固有名詞
12. 常用漢字
13. 文末表現
1. 同じものを示す言葉の異なる呼び方
- ボタン/スイッチ
- 牛乳/ミルク
- ホームページ/サイト
- 解約/キャンセル/取り消し
- 顧客/お客様/クライアント
- カフェ/喫茶店
- 確認/チェック
- ワイヤレス/無線
- 商品/サービス/製品
- AI/人工知能
- 企業/会社
- 注文/オーダー
- 字引/辞書
- 金額/価格/値段/料金
- おにぎり/おむすび/握り飯
- 仮想通貨/暗号資産/クリプト
同じものを示す言葉に複数の呼び方がある場合、表記ゆれが起こります。
言葉のバリエーションを増やす目的で使い分けることもありますが、特に理由がない場合は統一しましょう。
「金額/価格/値段/料金」のように、同じ意味の言葉のようで微妙に意味が異なるものもあるため注意が必要です。それぞれの意味をきちんと確認し、適切な言葉を選んでください。
2. ひらがな・カタカナ・漢字
- ばっちり/バッチリ
- ぴったり/ピッタリ
- きらきら/キラキラ
- どきどき/ドキドキ
- にこにこ/ニコニコ
- きちんと/キチンと
- すっきり/スッキリ
- ふんわり/フンワリ
- ぐるぐる/グルグル
- ころころ/コロコロ
- とまと/トマト
- いぬ/イヌ/犬
- たばこ/タバコ/煙草
- ぼく/ボク/僕
- おすすめ/オススメ/お勧め
- かわいい/カワイイ/可愛い
- すてき/ステキ/素敵
- めがね/メガネ/眼鏡
- そば/ソバ/蕎
- てんぷら/テンプラ/天婦羅
- みそ/ミソ/味噌
- さけ/サケ/シャケ/鮭
- めちゃくちゃ/滅茶苦茶
- だんご/団子
- すし/寿司/鮨
- さしみ/刺身/刺し身
- じゅうたん/絨毯
- たくさん/沢山
- いろいろ/色々
- むずかしい/難しい
- ほとんど/殆ど
- まだ/未だ
- さまざま/様々
- ていねい/丁寧
- まったく/全く
- できる/出来る
- いただく/頂く
- いたします/致します
- とき/時
ひらがな・カタカナ・漢字のように、同じ発音の言葉でも表記ゆれが起こります。
厳密にいうと「いただく/頂く」「いたします/致します」は、ひらがななら補助動詞、漢字なら動詞です。
例:いただく/頂く
- 補助動詞:確認していただく
- 動詞:食事を頂く
例:いたします/致します
- 補助動詞:よろしくお願いいたします
- 動詞:私の不徳の致すところです
動詞の「致す」には「良くない結果を引き起こす」という意味もあり、「お願い致します」では失礼にあたります。補助動詞として使う場合はひらがなを使用しましょう。
また、この記事のようなWebライティングでは、「~のとき」はひらがな表記が一般的です。しかし「時は金なり」や「時を同じくして」などの場合は漢字を使用します。
読者視点で使い分け、読みやすい記事を作ることが大切です。
なお、漢字で書ける言葉をあえてひらがなで表記することを「ひらく」、漢字のまま書くことを「閉じる」といいます。あわせて覚えておきましょう。(例:さまざま「ひらく」/様々「閉じる」)
3. 送り仮名
- 申し込み/申込み/申込
- 引っ越し/引越し/引越
- 見積もり/見積り/見積
- 差し引き/差引き/差引
- 売り上げ/売上げ/売上
- 払い戻し/払戻
- 受け付け/受付け
- 取り引き/取引
- 買い取り/買取
- 届け出/届出
- 申し出/申出
- 支払い/支払
- 繰り越し/繰越
- 割り引き/割引
- 組み立て/組立
- 見込み/見込
- 値引き/値引
- 踏み切り/踏切
- 振り込み/振込
- 冷や奴/冷奴
送り仮名の有無は、文章を書く人によって差が生じやすい部分です。
読者がスムーズに読めるように送り仮名を含めることが多いですが、クライアントの意向で送り仮名なしで書くこともあります。
「申込フォーム」「高価買取」のように、言葉をすっきりと見せたい場合は送り仮名を省略するのがおすすめです。ボタンリンクやバナーなどはこのケースが多いでしょう。
4. 半角・全角
- 10年/10年
- 2024年/2024年
- Web/Web
- !/!
- ?/?
- ~/~
Webライティングでは、数字やアルファベット表記は半角が一般的です。各媒体のルールに合わせましょう。
対して記号の場合は、全角を用いることで文章の見た目が良くなるのがメリットです。当メディアでも記号は基本的に全角を用いています。
しかし、あえて半角で統一しているメディアもあるので、どちらにするか決めておくことが大切です。
5. 数字の表記
- 10個/十個
- 5分の1/1/5
- 5kg/5KG/5キロ/5キログラム
- 50%/50パーセント
- ひとり/一人/1人
- 3日間/三日間
- 第1回/第一回
- 20世紀/二十世紀
- 1ヶ月/1カ月/1か月/一ヶ月/一カ月/一か月
- 1,000円/1000円/¥1000/千円
- 10,000円/¥10,000/一万円
- 2023年10月31日/令和5年10月31日/2023.10.31/2023/10/31
- 21時30分/午後9時30分/21:30/9:30PM
数字は、半額のほうがすっきりと見えるのでおすすめです。
「1ヶ月/1カ月/1か月」といった表記は好みによって差が出やすいので、どれで統一すべきか明確にしておきましょう。
また、時間は「午前・午後」をつけると見間違えやすいのがデメリットです。時間に関する内容が多く出てくる場合は、24時間表記で統一することをおすすめします。
6. アルファベット
- Web/web/WEB/Web/web
- SaaS/saas
- TEL/Tel/tel
- email/Email/EMAIL
アルファベットは半角を用いるのがおすすめです。数字と同様で、すっきりとして見やすくなります。
固有名詞の場合は、大文字・小文字にする場所は正しい表記に合わせてください。例えば「google」ではなく、正しい表記の「Google」にするなどです。
正しい表記を間違えることは失礼にあたります。表記ゆれというよりも、最低限のルールなので気をつけましょう。
7. 漢字
- 会う/逢う
- 思い/想い
- 一人/独り
- 生かす/活かす
- 十分/充分
適切なイメージを伝えるために、あえて表記を分けることもあります。例えば「思い」で伝わるところを、あえて「社員の想い」にするケースなどです。
おおまかな意味が同じでも、使う漢字によって微妙にニュアンスが違います。状況や対象によって使い分けるとよいでしょう。
8. 外来語
- サーバー/サーバ
- モニター/モニタ
- コンピューター/コンピュータ
- カテゴリー/カテゴリ
- バイオリン/ヴァイオリン
- ビタミン/ヴィタミン
- バニラ/ヴァニラ
- ウィルス/ウイルス
- ウィスキー/ウイスキー
- ベルサイユ/ヴェルサイユ
- ボーカル/ヴォーカル
外来語は、アルファベットや発音によって表記ゆれが起きやすいので注意が必要です。特に「ー」を入れるか入れないかで悩むことが多くあります。
ルールが決まっていない場合は、一般的にどちらの言葉が使われる傾向があるのかを確認してみてください。
9. 略称
- スマホ/スマートフォン
- PC/パソコン
- ダイヤ/ダイヤモンド
- DM/ダイレクトメール
- リモコン/リモートコントローラー
- プロ/プロフェッショナル
- コンビニ/コンビニエンスストア
- エアコン/エアコンディショナー
- バイク/オートバイ
- コスパ/コストパフォーマンス
- セクハラ/セクシャルハラスメント
- スタバ/スターバックスコーヒー
- プロフ/プロフィール
- アプリ/アプリケーション
- ネット/インターネット
- デジカメ/デジタルカメラ
- バイト/アルバイト
- スーパー/スーパーマーケット
- ポケモン/ポケットモンスター
- マック/マクド/マクドナルド
- メタボ/メタボリックシンドローム
言葉を省略するかしないかで生じる表記ゆれです。
文書や記事を読んでもらう相手や雰囲気によって、どの言葉を使うかを決めましょう。
提出する文書によっては、略語をあまり使わないほうが良いケースもあります。
10. 呼称・敬称
- 僕/私
- あなた/貴方/貴女
- 弊社/当社/自社/我が社/小社
- 貴社/御社
- 様/さま/さん
呼称や敬称は、文書や記事によって使い分けましょう。特にビジネスシーンにおいては、相手に失礼がないように適切な言葉を選ぶことが重要です。
メディアの雰囲気によって使う言葉を決めておくと、統一感のある記事に仕上がります。
11. 固有名詞
- YouTube/ユーチューブ
- Amazon/アマゾン
- Google/グーグル
- Yahoo!/ヤフー
- Lancers/ランサーズ
- NHK/日本放送協会
- WHO/世界保健機関
- EU/ヨーロッパ連合/欧州連合
- NASA/アメリカ国家航空宇宙局
- 国連/UN/U.N.
- 日経/日本経済新聞/日経新聞
- テレ東/テレビ東京
- ヤフオク/Yahoo!オークション
- ディズニー/Disney
- コカ・コーラ/Coca-Cola
- ホンコン/香港
固有名詞は表記ゆれになりやすいので注意しましょう。特に会社名やブランド名、商品名などを間違えて書くケースが多くあります。
「Amazon/アマゾン」といった表記ゆれならまだしも、名前を間違えることはかなり失礼です。メディアのイメージダウンにもつながる恐れがあります。
例えば以下のような表記は、表記ゆれというよりも明らかな間違いです。
OK | NG |
---|---|
YouTube | Youtube youtube |
Zoom | ZOOM |
Cookpad | cookpad |
国名や地名などは、発音や認知度の問題から、あえて正式なアルファベット表記を使わない場合も多くあります。
複数の表記が生じる可能性がある場合は、どの言葉を使うか決めておきましょう。
12. 常用漢字
- 斉藤/齋藤/斎藤
- 渡辺/渡邉/渡邊/渡部
- 高橋/髙橋
- 吉田/𠮷田
- 広瀬/廣瀬
- 浜田/濱田/濵田
- 真田/眞田
人名は、基本的に正式な漢字を使います。
環境によっては文字化けするので、機種依存文字かどうか確認が必要です。
正しい漢字を使うことが難しい場合は、相手の許可を得て簡単な漢字を使用するか、ひらがなに置き換えるなどの対策をしましょう。
13. 文末表現
文末表現の表記ゆれは、同じ記事の中に「ます・です」と「だ・である」が混在することを指します。
文章が読みづらくなり、読者に違和感を与えるため、文末表現は統一するのが基本です。
表現方法 | 使用例 |
---|---|
丁寧表現 (ます・です調) | ・彼の職業はWebライターです。 ・将来について考えます。 ・新しいプロジェクトを始めます。 |
常態表現 (だ・である調) | ・彼の職業はWebライターだ。 ・彼の職業はWebライターである。 ・将来について考えた。 ・新しいプロジェクトを始める。 |
「ます・です」調は丁寧な表現であり、日常会話やビジネスコミュニケーション、公式文書でよく使用されます。
「だ・である」調はカジュアルな会話や論文、報告書などで多く使われる書き方です。
どちらの表現に統一するかは、記事のトーンや対象となる読者に合わせて選んでみてください。
表記ゆれによって生じる3つのデメリット

1. 読者にストレスを与える
2. SEOに影響する可能性がある
3. 校正に時間がかかる
1. 読者にストレスを与える
文章の中で表記が統一されていないと、読者は「なぜ違う言葉を使っているんだろう?」と疑問に思い、ストレスを感じます。意図して表記を分けているのか、それとも単なるミスなのか予測しながら読むことになるでしょう。
その結果、文書や記事の内容に集中できず、読み進めるのに余計な時間がかかります。
当メディアのようなWeb記事の場合は、ストレスから読むのをやめて、別のサイトへ移動してしまうかもしれません。「表記が統一されていない=信用できない」と判断され、企業の信頼を失う可能性もあります。
また、ビジネスシーンにおいては、仕事が適当な人だと思われるでしょう。
表記ゆれは単なる見た目上の問題だけでなく、信用問題に関わる部分です。
2. SEOに影響する可能性がある
Webライティングにおいて、表記ゆれはSEO(検索エンジン最適化)に影響する可能性があります。
ただし、最近の検索エンジンは精度が高く、多少の表記ゆれでも同義語として認識します。そのため、直接的な影響はほとんどありません。
しかし、以下のように同じ単語でも、表記が違うと検索結果に少し違いが生じます。

どちらの表記にすべきか悩んだら、もっとも検索されているキーワードで表記を統一するのも1つの方法です。
特にSEOに携わるライターは、こういった細かいテクニックを心がけることでさらにレベルアップできます。自分で判断できない場合は確認しましょう。
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3. 校正に時間がかかる
文章の校正は、内容の正確性を確認するだけでなく、読みやすさを高めるための重要な作業です。しかし、表記ゆれが多いと校正作業に時間がかかります。
例えば、記事内に2つの表記が混在していると、校正担当者はどちらが正しい表記なのかを確認しなければなりません。さらに、文章全体で表記が統一されているか、一つずつ見直しが必要です。
文書や記事の制作に携わる人すべてが表記ゆれを意識できると、より効率的に作業を進められるようになります。自身の評価も高まるため、細部まで気を配った文章作りを心がけましょう。
表記ゆれを防ぐ4つの対策とチェック方法

1. 組織内で共有する表記ルールを作る
2. 執筆者と別の人がチェックを行う
3. 単語登録(辞書登録)を活用する
4. ツールを活用してチェックする
1. 組織内で共有する表記ルールを作る
文書や記事制作に複数人が携わる場合は、誰でも同じ表記を使えるように統一するのがおすすめです。表記ルールを作って共有しましょう。
表記ルールを作る際は、まず、表記ゆれしやすい言葉を洗い出して五十音順に並べ替えます。
使ってOKな表記とNGな表記がわかるように、表を作ってまとめてみてください。
OK | NG |
---|---|
かわいい | 可愛い |
きれい | 綺麗 |
さまざま | 様々 |
GoogleスプレッドシートやExcelで作成し、誰でも理解しやすいように使用例や例外的な使い方を記載しておくのがおすすめです。
その際、以下のような文書や書籍を参考にするとよいでしょう。
社内でどちらの言葉で統一するか迷ったら、Googleトレンドを利用するのもおすすめです。検索件数が折れ線グラフで表示されるため、全体的にどちらの言葉がよく使われているのかがわかります。
例えば「表記ゆれ」と「表記揺れ」で見てみると、「表記ゆれ」のほうが少しだけ多く使われていると判断できます。

2. 執筆者と別の人がチェックを行う
表記ゆれがないかを確認する際は、執筆者と別の人がチェックを行うことをおすすめします。
執筆者自身で確認をすると、表記ゆれを見落としやすいからです。別の人がチェックすることで、表記ゆれを発見しやすくなります。
例えばWebライティングの場合は、ディレクションの担当者が表記ゆれまで確認するケースもあれば、校正・校閲を専門とする人材を配置することもあります。
重要なのは、チェック体制を整えて、表記ゆれを防ぐための仕組みを作ることです。
3. 単語登録(辞書登録)を活用する
よく使う言葉や間違えやすい単語は、あらかじめ登録しておくのも効果的です。登録方法に多少の違いはありますが、ぜひ試してみてください。
パソコンで画面右下の「あ」の上で右クリックすると、以下のようなメニューが開きます。「単語の追加」をクリックしましょう。

「単語」に登録したい言葉を入れ、「よみ」にひらがなで読み方を入力します。
そのまま「登録」をクリックすれば、登録完了です。

4. ツールを活用してチェックする
表記ゆれ対策にはツールの活用もおすすめです。文章に書き慣れない人でも探しやすい方法なので、ぜひ取り入れてみてください。
以下3つの方法を紹介します。
- Word
- Chromeの拡張機能
- 拡張機能以外のチェックツール
(1)Word
Wordを使える環境であれば、校閲機能「表記ゆれチェック機能」の利用が便利です。
Wordのホーム画面の左下にある「オプション」をクリックします。

「文章校正」→「設定」の順に進みましょう。

「文章校正の詳細設定」のオプション内に「表記の揺れ」と書かれたチェックボックスがあります。すべてチェックマークを入れて「OK」をクリックすれば設定完了です。
設定が完了したら、表記ゆれをチェックしたい文章の画面で、「校閲」→「表記ゆれチェック」をクリックします。

修正が必要な項目が表示されたら「すべて修正」をクリックしましょう。簡単に修正が完了します。
(2)Chromeの拡張機能
Chromeの拡張機能である「文章校正と表記ゆれチェックツール」は、Webページの文章チェックが1クリックでできる便利なツールです。
「Chromeに追加」をクリックすれば、誰でも無料で利用できます。

使うときは、文章をチェックしたい記事で、拡張機能一覧から「文章校正と表記ゆれチェックツール」のアイコンをクリックしましょう。
一瞬で文章をチェックしてくれます。

チェックのための正誤表データは、自分専用の正誤表にカスタマイズすることも可能です。
(3)拡張機能以外のチェックツール
表記ゆれだけでなく、誤字脱字を含めたチェックツールを活用するのもおすすめです。
以下のようなツールを利用することで、作業効率のアップにつながります。
ツール名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
テキスト処理ツール | 無料 | 全角と半角が混在したテキストを統一する機能もある。 |
Enno | 無料 | 誤字脱字、句読点、無駄なスペースなどを検出してくれる。 |
文賢 | 初期費用:11,880円 月額費用:2178円 | 表記ゆれだけでなく、文章の質自体が向上する。 |
なかでも文賢は、多くの企業やフリーランスに利用されているサービスです。有料ですが、品質の高い文書や記事の制作が行えます。
表記ゆれを統一する4つのポイント

1. メディア運営者の希望に合わせる
2. メディアの雰囲気に合わせる
3. SEOで狙うキーワードに合わせる
4. 読者の知識レベルをイメージする
1. メディア運営者の希望に合わせる
ライターとしてオウンドメディアの記事を書く場合は、メディア運営者の希望に合わせて使う表記を選ぶことが大切です。「引っ越し/引越し」「買取/買い取り」など、どの表記に合わせるべきかを確認しましょう。
表記ルールとして用意されていない場合は、過去の記事やサービスサイトなどを見てみるのがおすすめです。
判断できない場合はメディア担当者に直接確認してみてください。
2. メディアの雰囲気に合わせる
表記ゆれは単に言葉の使い分けの問題だけでなく、メディア全体の雰囲気を統一させるためにも意識すべき部分です。読者にどのような印象を与えたいかを考えて、使う表記を統一しましょう。
例えば「かわいい・可愛い・カワイイ」という表記では、与える印象が以下のように異なります。
- かわいい:親しみやすく優しい印象
- 可愛い:丁寧で上品な印象
- カワイイ:若々しくてポップな印象
優しい雰囲気にしたい場合は、ひらがなを多く使用することで親しみやすさが出ます。
逆にきっちりとした雰囲気を好むなら、漢字を多く使用すると信頼感や格式を高めるのに効果的です。
また、企業名や会社に関する表現も、メディアの雰囲気や読者層によって使い分けましょう。
- 弊社:謙遜語で、取引先や顧客に対して使うことが多い
- 当社:丁寧語で、社内や立場が同じ相手に使うことが多い
- 自社:上下関係のないフラットな表現で、カジュアルな印象
表記ゆれを意識的に統一することで、読者へのメッセージをより効果的に伝えられます。
3. SEOで狙うキーワードに合わせる
表記ゆれは検索結果に影響を与える可能性があります。検索エンジンでの上位表示を目的とした記事の場合は、SEOで狙うキーワードに合わせて表記を統一することがポイントです。
実際に検索エンジンでキーワードを検索して、表記ゆれによる検索結果の違いを確認してみてください。
例えば「ダイエット方法」と「ダイエット法」で悩む場合は、どちらがより多く検索されているのかを確認します。検索結果があまり変わらないのであれば、上位記事がどちらで書かれているものが多いか見てみましょう。
どの表記にするか迷う場合は、検索ボリュームを確認する方法も有効です。GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどのツールを利用して、各キーワードの検索ボリュームを調べてみましょう。
なお、特定のキーワードで記事を作成するよう指示されている場合は、その意向に沿って表記を統一します。
表記ゆれによる検索結果が大幅に異なる場合は、特に注意してキーワードを選ぶことが大切です。
4. 読者の知識レベルをイメージする
表記ゆれによって読者の理解を妨げる可能性もあります。特に専門性の高い内容や、特定の業界用語が頻繁に登場する文章では、読者の知識レベルに合った表記を心がけることが重要です。
例えば、SEOに関する記事を制作する場合「キーワード」を「KW」と略すことは一般的です。しかし、SEO初心者向けの記事では「KW」という略語が理解できない読者もいるかもしれません。
このような場合は「キーワード」と省略せずに記述するか、初めて登場する際に「キーワード(KW)」のように注釈を付けることで、読者が理解しやすくなります。
他にも、マーケティング関連の記事でよく出てくる言葉で「CVR」があります。「コンバージョン率」の略で、ページを訪れた人のうち、商品購入などの目的行動(コンバージョン)を達成した人の割合のことです。
しかし、マーケティング初心者にとってはわかりづらい表現でしょう。
専門用語や略語を多用すると、読者は内容が理解できずに離脱してしまう可能性があります。せっかく作成した記事も、読者に届かなければ意味がありません。
難しい言葉を使う場合は、わかりやすく説明を加えたり、別の言葉に言い換えたりするなどの対策をしましょう。
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