記事のタイトルは、キーワードで検索したユーザーが最初に目にする情報です。ユーザーはタイトルから、自分が欲しい情報が記事に含まれているかを判断します。
ユーザーの興味を引くようなタイトルを付けられれば、多くの人に記事を読んでもらえるでしょう。
この記事では以下の4つの要素から、Webライティングにおいて効果的なタイトルの付け方を解説します。
- タイトル作りの基本ルール
- 目を引くタイトルを付けるテクニック8選
- 人を惹きつけるタイトル作りのポイント
- タイトル作りで意識すべき注意点
どのようなタイトルにしようか悩む人は多いと思います。ぜひこの記事を参考に、キャッチーなタイトルを付けられるようになりましょう!
沖ケイタ
- 株式会社沖プロ代表
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 1700人以上が受講するWebライター講座「Writing Hacks」メイン講師
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 執筆に携わった記事は数千記事を超える
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Webライティングにおけるタイトル作りの基本ルール
1. メインキーワードを必ず入れる
2. キーワードはタイトルの前半に入れる
3. 長くても35文字前後を目安にまとめる
4. 記事の要点をまとめる
1. メインキーワードを必ず入れる
記事のタイトルにメインキーワードを入れることは、基本中の基本です。
メインキーワードをタイトルに入れないと、そのキーワードで検索したユーザーが記事にたどり着けません。
例えば「Webライター 始め方」というキーワードで記事を書く場合、「Webライティングを副業にする5ステップ!」というタイトルにしてはいけません。
理由は、タイトルにメインキーワードである「始め方」が入っていないからです。
これでは記事がキーワードに沿った内容だとしても「Webライター 始め方」で検索したユーザーの検索結果に出現しなくなります。
ときには1つの記事で、複数のキーワードを狙うことを指示される場合もあります。うっかり入れ忘れてしまう人を時々見かけるので、狙うキーワードはきちんと確認しておきましょう。
良い記事が書けても、ターゲットに見られなければ意味がありません。タイトルには、メインキーワードを必ず含んでください。
2. キーワードはタイトルの前半に入れる
検索結果では、記事のタイトルはおおむね以下の文字数で表示され、以降は省略されてしまいます。
- PC:29文字程度
- スマホ:35文字程度
※半角文字は通常、2つで1文字にカウントされます
ただし、実際は29文字以下でカットされることも多いため、メインキーワードはできる限り前半に入れましょう。その際、一緒に狙うキーワードがある際も前半に入れることが重要です。
具体例として「美容ライター」の検索結果で表示される、当メディアのタイトルをご覧ください。
29文字目以降のタイトルが「…」で省略されていることがわかります。
また、ユーザーは検索結果を確認する際に、左側に目線を集中する傾向があります。そのため、メインキーワードをタイトルの前半に入れることで、目に入りやすくなるという利点が生まれるのもメリットです。
ただし、無理に左に寄せようとして文章が不自然になると、記事全体の信頼性が損なわれる可能性があります。自然な言葉でキーワードを配置しましょう。
3. 長くても35文字前後を目安にまとめる
記事のタイトルは、長くても35文字程度でまとめましょう。タイトルが長すぎると、ユーザーが記事の内容を把握しづらくなってしまいます。
重要なキーワードを前半に入れつつ、ユーザー目線で読みやすいタイトルを付けるのがポイントです。
また、検索結果で目を引くために、あえて短いタイトルを付けるテクニックもあります。以下の「Webライター おすすめ 本」の検索結果では、当メディアの記事のみタイトルが省略されずに収まっています。
上位記事に似通ったタイトルが並ぶ場合に、自分の記事を差別化するテクニックとして有効なので、ぜひ覚えておきましょう。
4. 記事の要点をまとめる
記事の内容で特に伝えたい要点は、なるべくタイトルに含めましょう。
- 方法
- メリット・デメリット
- 注意点
- コツ
- おすすめ
ただし、キーワードの重複には十分注意してください。
メディア内ですでに公開されている記事とキーワードが重複すると、同じキーワードを自メディア内で取り合う形になるためです。狙ったキーワードで、別の記事が評価される可能性があります。
キーワードの重複が原因でメディアに悪影響を及ぼす可能性もあるため、明らかに重複しそうな場合は事前に対策するのが理想です。
記事の要点をまとめる際は、既存記事のタイトルもよく確認しましょう。
【具体例あり】Webライティングで目を引くタイトルを付けるテクニック8選
1. 具体的な数字を入れる
2. 権威性を持たせる
3. 情報の新鮮さをアピールする
4. 網羅性をアピールする
5. ユーザーの疑問を代弁する
6. 簡単さ・手軽さを伝える
7. ネガティブな感情を揺さぶる
8. 想定読者が使う言葉を入れる
1. 具体的な数字を入れる
タイトルに具体的な数字を入れると、ユーザーの目を引きやすくなります。
- 絶対に失敗しないWebライターの始め方5ステップ
- Webライターで月収50万円を達成する5つのコツ
- おすすめのWebライター講座10選
数字は人の関心を引きやすい要素です。
実際に検索してタイトルをパッと見ると、数字が入っている記事に視線が向きやすいので試してみてください。
具体的な数字を入れて、ユーザーの目に留まりやすいタイトルを意識してみましょう。
2. 権威性を持たせる
記事は「何が書いてあるか」だけでなく「誰が書いたか」も重要です。
誰が書いたのかがわかるタイトルにできれば、権威性をアピールでき、ユーザーからの信頼を得られます。信頼性が高いと判断された記事は、最後まで読んでもらえる可能性が高まるでしょう。
例えば、当メディアの以下の記事は、現役美容ライターとして活動する方が執筆しています。
タイトルで専門家が記事を監修・執筆していることをアピールできれば、よりユーザーの興味を引くことが可能です。
3. 情報の新鮮さをアピールする
タイトルの冒頭に情報の新鮮さをアピールする単語を入れる手法は、手軽に使えるテクニックです。
ユーザーが最新情報を得られると理解し、記事が読まれやすくなります。
- 【最新】
- 【速報】
- 【最新版】
- 【2024年最新】
- 【11月最新】
例えば、「【2024年最新】WebライターにおすすめのノートPC7選」のような感じですね。
これらの単語は、スミ括弧【】の中に入れて強調する場合が多いです。スミ括弧は新鮮さをアピールするほかにも、記事を目立たせたい際に便利な記号なので、ぜひ覚えておきましょう。
4. 網羅性をアピールする
記事に多くの情報が含まれていることをアピールすれば、情報を欲するユーザーに強く働きかけられます。
よく使われるテクニックなので、網羅性の高い記事で使ってみしょう。
- 【完全版】
- 【保存版】
- 【総まとめ】
- ~大全
- ~を徹底解説
例えば「【総まとめ】Webライターのおすすめジャンル12選!選び方から注意点まで徹底解説」のように使います。
網羅性をアピールするワードは多数存在するので、記事に応じて使い分けてみてください。
5. ユーザーの疑問を代弁する
「疑問符(?)」と特定のワードを組み合わせることで、ユーザーの疑問を代弁し、共感を得られるタイトルが作れます。
- ~とは?
- ○○と○○はどちらがおすすめ?
- ~と言われるのはなぜ?
形のみでは少しわかりにくいため、具体例を出します。以下のようなタイトルにすることで、ユーザーの疑問を代弁することが可能です。
- Webライターとは?
- Webライターとセールスライターはどちらがおすすめ?
- Webライターはやめとけと言われるのはなぜ?
検索ユーザーの持つ悩みとタイトルの疑問文が合致すれば、記事は格段に読まれやすくなります。
6. 簡単さ・手軽さを伝える
ユーザーはやり方や方法を検索する際に、少なからず「自分でもできるだろうか…」という不安を持っています。タイトルで簡単さや手軽さをアピールするのはとても有効なテクニックです。
情報を調べているユーザーの不安を軽減できます。
- 誰でもできる
- 気軽にできる
- シンプルな○つの方法
- 【お手軽】
- 【入門】
- 【初心者向け】
「Webライター 始め方」のキーワードであれば「Webライターは誰でもできる!始め方からおすすめジャンルまで徹底解説」のような感じです。
Webライターへの不安がある人に対して、「誰でもできる」という言葉は前向きな気持ちになるでしょう。
記事内で例文や図解などを使ってわかりやすい解説をしている場合は、「【例文あり】」や「画像付きで解説」のような言葉を使うのもおすすめです。
具体的なやり方を求めているユーザーに対して、記事内に例文や図解があることを明確に伝えられます。
- 【例文あり】PREP法とは?悪い例と伝わる文章の書き方を紹介
- 【初心者向け】検索意図の把握に重要なポイントを画像付きで解説
早く情報を知りたいユーザーにとって、簡単さや手軽さは魅力的な要素です。記事の内容を踏まえつつ、積極的にアピールしましょう。
7. ネガティブな感情を揺さぶる
人間は何かを得ることへの欲求よりも、何かを失うことへの恐怖のほうが大きいと言われています。
少し上級者向けですが、このネガティブな感情を揺さぶることで「今すぐ読まなければ」というユーザーの気持ちを引き出せます。
- 知らないと損する
- 今さら聞けない
- ~はやめとけ
- ~はウソ!
わかりやすいように、いくつか具体例を見てみましょう。
- 知らないと損するWebライターのよくある失敗例5選
- 今さら聞けないWebライティングの基本ルール
- Webライターは稼げないはウソ!初心者でも成功する方法とは?
ただし、煽りすぎると逆にうさんくささが出てしまいます。ネガティブな文章は、適度に使うことを心がけましょう。
8. 想定読者が使う言葉を入れる
想定読者がよく使う言葉をタイトルに入れると、ユーザーに親近感を与えられます。
例えば、カジュアルファッション系のメディアでは、以下のワードを使うことで効果的に語りかけられます。
- カラーアイテム
- コーデ
- プチプラ
- マストバイ
具体例としては「【必見】ワンランク上のカジュアルファッション!マストバイアイテムの着回し術」のような感じです。
このテクニックはターゲット層に対する深いリサーチと理解が必要なので、専門性の高いタイトルが作れます。その分難易度は高いですが、読まれる記事を作るためにもぜひ習得しましょう。
人を惹きつけるタイトルを作る3つのポイント
1. 上位記事の傾向を見て差別化する
2. サジェストや再検索キーワードを調査する
3. 目を引くタイトルをメモしておく
1. 上位記事の傾向を見て差別化する
検索上位にある記事は多くの人の目を引いているため、タイトルを決める際の参考になります。
実際に狙うキーワードで検索し、上位記事のタイトルの傾向を探りましょう。調査したうえで差別化を図ることが重要です。
例えば、以下の要素を加えることで他記事との差別化ができます。
- あえて短くしてみる
- 【】を入れて目立たせる
- ネガティブな感情が揺らぐような一言を入れる
ただし、まずは上位表示ができないと意味がありません。
差別化を意識しすぎてキーワードと関係のない言葉を入れると、何の記事なのかがわからずに、検索エンジンからなかなか評価されない恐れがあります。
狙っているキーワードを入れることを最優先とし、差別化をする余裕があれば行う感じでOKです。
2. サジェストや再検索キーワードを調査する
見出しを作る際に、サジェストや再検索キーワードを参考にする人は多いと思います。これは、タイトルに関しても同じです。
例えば「Webライター 始め方」のサジェストには、「初心者」というワードが含まれます。
「Webライター 始め方」で検索する人は、ほぼ全員がWebライター未経験者であると推測することが可能です。
そのため「初心者」というワードを含めれば、よりユーザーの検索意図を満たせると判断できます。
- Webライター初心者必見!効率よく仕事を始められる方法5選
- Webライター初心者がたった1ヶ月で収益を得る5つの始め方
- Webライターの始め方|初心者が覚えておきたい基礎知識5選
構成を練る際は、タイトルにメインキーワード以外にも入れられるキーワードがないかを必ず検討しましょう。
3. 目を引くタイトルをメモしておく
人を惹きつける記事タイトルを付けるためには、語彙や表現のレパートリーを増やし、表現力を磨くことが大切です。
表現力のトレーニングに有効なのが、情報サイトやSNSなどを見ているときに、目を引くタイトルがあればメモを取ること。
なかでも以下で挙げるような情報サイトやSNSは、参考になるタイトルが豊富です。ビビッと来たタイトルがあれば逐一メモしておきましょう。
- X
- グノシー
- スマートニュース
- LINEニュース
- はてなブックマーク
- はてな匿名ダイアリー
特に「はてなブックマーク」の期間ランキングに載っている記事のタイトルは、定期的に確認する価値があります。ぜひチェックしてみてください。
思わずクリックしてしまうようなタイトルをメモする習慣をつくれば、次第に表現力が養われるでしょう。
自分が記事を書くときの参考にもなるので、うまく組み合わせれば時間短縮を図れます。試しにぜひやってみてください。
なお、タイトルのメモ以外にも、Webライターにおすすめしたいスキルアップ方法を僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」ではたくさん紹介しています。
Webライターとして1つ上の次元に行きたい人は、ぜひ確認してください!
記事のタイトル作りで意識すべき4つの注意点
1. キーワードや情報を詰め込みすぎない
2. タイトルと記事の内容を一致させる
3. NGワードを使わない
4. あまり時間をかけすぎない
1. キーワードや情報を詰め込みすぎない
タイトルにキーワードや情報を詰め込みすぎるのは禁物です。情報量が過剰なタイトルは文字数が多く読みにくいだけでなく、要点がユーザーに伝わりません。
ユーザーが記事からどのような情報が得られるかわからなければ、記事を読む前にスルーされてしまうでしょう。タイトルでは、ユーザーが欲する情報をかいつまんで伝えることが重要です。
またSEOの観点からも、情報過多な記事タイトルは避けるべきです。SEOは日本語で「検索エンジン最適化」を意味します。
複数のキーワードを狙うためにタイトルに情報を詰め込みすぎると、検索エンジンが何の記事なのか判断できなくなる可能性があります。
いずれの問題点を踏まえても、タイトルは適切な情報量と文章量で付けるのが基本です。
2. タイトルと記事の内容を一致させる
タイトルは、必ず記事の内容と一致させましょう。ユーザーがタイトルに惹かれて記事を読み始めても、求める情報がなければすぐに記事を離脱してしまいます。
例えば「Webライターはやめとけ!」という煽ったタイトルにもかかわらず、記事の内容はWebライターを推奨するものだった、というケースはよくあります。
ある程度の煽りは、タイトルとして有効です。しかし、あまりにも記事の内容や見出しとの差があった場合、ユーザーの信頼を損ねてしまうでしょう。
ユーザーの期待に応えるうえでも、タイトルと記事の内容が一致しているかどうかは必ず確認してください。
3. NGワードを使わない
タイトルでは、景品表示法や薬機法に抵触するようなNGワードを使わないように注意しましょう。
特に使われがちなのが、景品表示法に触れるNGワード。以下のような最上級や絶対的表現、元本保証の要素を含むワードは使用を控えてください。
- No.1
- 業界最安値
- 無料 タダ
- 返金保証 など
これらのワードは注意していないと、あらゆるジャンルのタイトルで用いられがちです。うかつに使ってしまうと、最悪の場合に罰金などを科される可能性があります。
NGワードについてはしっかりと調べ、法に触れないように気をつけましょう。
4. あまり時間をかけすぎない
完璧なタイトルを付けようとして、時間をかけすぎるのも実はNGです。こだわりすぎて沼にハマると、いつまで経っても記事の執筆に移行できません。
記事のタイトルは、あくまで35文字前後の文章です。後から修正するのは容易なうえ、記事の公開後に順位やクリック率を見てリライトすることも多々あります。
どんなにタイトルが良くても記事の内容が伴わないと意味がないので、まずは本文を重視しましょう。
記事を書き上げてから、本文を見てタイトルを修正することもあります。