結論から言うと、方法とコツさえつかんで実践すれば、誰でも2倍速で執筆が可能です。
僕は今まで1000人以上のWebライターを見てきましたが、記事執筆が遅いWebライターには明確な傾向があります。
「自分は執筆速度が遅いから、Webライターに向いていないかも…」と思っている人でも心配はいりません。自分の執筆時間が遅い理由を解明して改善に努めれば、劇的に執筆速度は速まります。
この記事では2倍速で記事を書くための方法を、以下の4項目で解説します。
- Webライターが目指すべき執筆速度
- 執筆速度が遅いWebライターの特徴
- 2倍の速さで記事を書く5つの方法
- 執筆速度を2倍にする9つのテクニック
執筆速度に悩むWebライターにとって必見の内容です。すぐにできることがたくさんあるので、ぜひ実践してみてください!
沖ケイタ
- 株式会社沖プロ代表
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 1700人以上が受講するWebライター講座「Writing Hacks」メイン講師
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 執筆に携わった記事は数千記事を超える
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Webライターが目指す執筆速度は1時間1500文字以上
Webライターがまず目指すべき文字数は、1時間あたり約1500文字です。
例えば文字単価1円の案件を受注し、1時間で1500文字を書ければ、時給1500円となります。これは一般的なアルバイトやパートの時給よりも高く、安定した収入が期待できます。
さらに僕の経験から言えば、努力次第で文字単価2円ぐらいまでは誰でも達成可能です。
文字単価2円で1500文字を書ければ時給3000円となり、一般的な正社員の平均給与を上回る時給水準となります。
ただし、必ずしも速度だけにこだわるべきではありません。
執筆速度にこだわるあまり、質の低い記事ばかりを書いてしまうと、案件の継続が難しくなります。執筆速度を高めることは重要ですが、速度より記事の質に配慮することが大切です。
僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」では、月収別に目標とする文字数や記事の質について詳しく解説しています。
Webライターを始めたばかりの人には参考になる情報が盛りだくさんなので、ぜひチェックしてください!
執筆速度が遅いWebライターの特徴3選
1. 執筆経験が浅い
2. 執筆ジャンルの知識が乏しい
3. 集中力がない
1. 執筆経験が浅い
執筆経験が浅く、ライティングに慣れていないWebライターは、構成や執筆、推敲といったすべての工程に時間がかかります。タイピングが遅いことも起因して、どうしても執筆速度が遅くなりがちです。
しかし、案件をこなして執筆経験を積めば、文章を効率的に書くコツが自然と身につき、速度は上がっていきます。最初のうちは多くの経験を重ね、スピードアップを目指しましょう。
2. 執筆ジャンルの知識が乏しい
執筆するジャンルの知識が乏しいと、リサーチに多くの時間を割く必要があります。特に未経験のジャンルの場合は前提知識から調べる必要があり、リサーチの工程で手間取る可能性が高いです。
専門性が高いジャンルでは、知識不足が執筆速度の低下につながりやすいので注意しましょう。
解決策としては、ジャンルの勉強をしたり、同一メディアの案件をひたすらこなすことで速度改善が見込めます。
3. 集中力がない
集中力がない、あるいは集中できる環境にいないと、執筆速度は大幅に低下します。
Webライターはパソコンさえあれば、自宅やカフェなど、自由な場所で執筆できるのが大きな魅力です。ただしその分、周りに誘惑も多く、集中力の維持が難しくなります。
集中力が阻害されると単純な作業でも多くの時間がかかり、執筆全体が遅れてしまいます。集中力を高めるためには、誘惑を断ち切るための工夫が必要です。
この記事では集中力を高めるテクニックを多く紹介しているので、自分に集中力がないと感じている人はぜひ参考にしてください。
【基本】Webライターが2倍の執筆速度で記事を書く5つの方法
1. 執筆ジャンルを絞る
2. リサーチをやりきってから執筆に移る
3. すべて書ききってから推敲する
4. フィードバックを活かす
5. ツールを駆使する
1. 執筆ジャンルを絞る
Webライターを始めたばかりの人におすすめしたいのが、執筆ジャンルを絞ることです。特定ジャンルのみを執筆することで、その分野に関する知識や経験が積み上がり、リサーチや執筆にかかる時間が短くなります。
また、1つのジャンルの専門性が上がると、文字単価の高い案件を受注しやすくなります。文字単価の高い案件ではより豊富な知識やスキルが求められますが、効率よくレベルアップすることが可能です。
執筆速度が上がるだけでなく、専門性が高まり、収入アップが見込めます。
2. リサーチをやりきってから執筆に移る
リサーチは、本格的な記事執筆に入る前にすべて終わらせておきましょう。リサーチと執筆を交互にすると、脳を余計に疲れさせてしまい作業効率が低下します。
リサーチを終えたうえで記事を一気に書き上げれば、集中力を維持したまま執筆が可能です。リサーチの時間をあらかじめ設定しておくことが、リサーチをスムーズに終わらせるポイントです。
効率良くリサーチする方法は「Webライターのリサーチのコツ」の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
3. すべて書ききってから推敲する
推敲(文章の練り直し)は記事を書き上げて、全体の整合性を確認した後に行ってください。見出しごとに執筆と推敲を繰り返すと、書き直しになった際に推敲の時間がすべて無駄になります。
全体の流れに問題がないのが確認できてから推敲することで、修正の手間を最小限に抑えられます。
記事に文字装飾が必要な場合は、推敲が終わり、完全に文章が完成した後がおすすめです。自分の中で執筆の流れを決めることで、効率的に作業が進められます。
4. フィードバックを活かす
記事を書いた後にもらうフィードバックには、クライアントがWebライターに求める内容が詰まっています。フィードバックを次回以降の執筆に活かせば、修正にかかる時間を大幅に短縮することが可能です。
長期的な案件の場合は、フィードバックを自分なりにまとめてマニュアル化することをおすすめします。より効率よく記事を仕上げられ、執筆時間はどんどん短くなるでしょう。
フィードバックを反映できれば、クライアントからの信頼も得られます。案件継続のためにも、フィードバックをしっかり定着させることが重要です。
5. ツールを駆使する
執筆作業を効率化するには、さまざまなツールを駆使することがポイントです。
特に以下のツールは、全Webライター必携といえます。
- 校正ツール(誤字脱字チェックツール)
- コピペ保存ツール
- 類義語検索ツール
- 文字数カウントツール
時間管理やタスク管理のツールを併用すれば、作業全体の効率がさらに上がるでしょう。ツールを駆使することは、文章の質を高めるためにも重要です。
【+α】Webライターが執筆速度を2倍にする9つのテクニック
1. 辞書登録を活用する
2. 作業ごとに時間を測定する
3. ショートカットキーを活用する
4. 締め切りを短く設定する
5. 作業環境を見直す
6. 集中できる音楽を聴く
7. ボタンが多いマウスを使う
8. ポモドーロ・テクニックを使う
9. デュアルモニター環境にする
1. 辞書登録を活用する
頻繁に使用するワードをユーザー辞書に登録しておけば、文字入力の時間を大幅に短縮できます。
特に以下4種類に当てはまる単語やフレーズは、積極的に登録しましょう。
- 固有名詞
- 専門用語
- 記号(「」や【】など)
- 見出しタグ(H2やH3など)
同一メディア上では同じ単語を複数回使用する機会が多いため、辞書登録はかなり有効です。固有名詞や用語の表記ゆれも予防できるので、ぜひ活用してください。
2. 作業ごとに時間を測定する
工程ごとにかかる時間を測っておくと、どの作業に多くの時間を費やしているかがわかります。また、時間を測定することで次回以降の作業時間の目安がつき、効率的なスケジュール管理が可能です。
作業時間を測定する際は、以下のようになるべく工程を細かく分けて測ってください。
- 構成
- リサーチ
- 執筆
- 推敲
- 文字装飾
- 画像選定
- 最終確認
注意点として、スマホのストップウォッチ機能で時間を測るのはおすすめできません。常にスマホを確認する形になり、集中力を削がれる恐れがあるためです。
PCに付いている標準のストップウォッチツールか「Toggl Track」のような時間管理ツールを使いましょう。
毎回測ることで、執筆速度がどの程度上がっているかを可視化できます。
3. ショートカットキーを活用する
執筆速度が速い人が必ず実践しているのが、ショートカットキーの活用です。コピペや全選択を行う場合は、右クリックメニューから選択するよりも、ショートカットキーを使うほうが圧倒的に速く出せます。
全Webライターが押さえておきたいショートカットキーは、以下の5つです。
- Ctrl+C(コピー)
- Ctrl+V(貼り付け)
- Ctrl+A(全選択)
- Ctrl+K(リンク挿入)
- Ctrl+B(太字)
これらの機能はすべての案件で多用するため、確実に把握しておきましょう。
4. 締め切りを短く設定する
多少荒っぽい方法ですが、締め切りを短く設定することで集中力の向上が見込めます。
人間は締め切りが目の前に迫ると、自然と作業への意識が高まります。これを「締め切り効果」といい、うまく使えば効率よく執筆を進めることが可能です。
コツは本当の締め切りよりも短い「仮の締め切り」を設定すること。自分で時間を管理するのが苦手な人や、作業にルーズな人には特におすすめの方法です。
5. 作業環境を見直す
Webライターはどこでも作業ができる分、作業環境にこだわることは重要です。特に自室で作業している人は、周囲の環境を改善するだけで集中力の向上が見込めます。
デスク周りはキレイに整頓し、執筆に不要なものは取り除きましょう。可能であれば椅子やデスクの高さを見直すことで、最適な姿勢で作業をできるように整えられます。
周囲の環境を少し見直すだけでも、劇的な執筆速度の向上が可能です。
6. 集中できる音楽を聴く
集中力を高めて作業に没頭するには、音楽を活用するのが効果的です。特定の音楽を聴きながら作業することで、集中力の向上やストレスの軽減が見込めます。
ただし、どんな音楽でも良いというわけではありません。音楽を活用する際は、以下3つの特徴を持つジャンルを選んでください。
- 歌詞がない
- 落ち着いた曲調
- パターンが決まっている
上記に当てはまる音楽で代表的なジャンルは「アンビエント」と「ヒーリングミュージック」です。YouTubeにてジャンル名で検索すれば、プレイリストがたくさん出てくるので試してみてください。
また、音楽を聴く際に、外部の音を遮断できるノイズキャンセリングヘッドホンを使うのも有効です。音楽の力で、集中しやすい環境を作り出しましょう。
7. ボタンが多いマウスを使う
ボタンが多いマウスを使うと、ショートカットキーを活用しやすくなります。頻繁に使うショートカットをマウスボタンに登録すれば、ワンクリックで操作が可能です。
特に「コピー(Ctrl+C)」と「貼り付け(Ctrl+V)」は使用頻度が非常に高いので、登録しておくのがおすすめです。使えるマウスボタンが1つしかなくても、「Ctrl」を設定すれば大幅な時間短縮が図れます。
プロのWebライターでカスタムできるマウスを使っている人は多いため、作業効率を上げたいならぜひ導入を検討してみてください。
8. ポモドーロ・テクニックを使う
ポモドーロ・テクニックとは、集中力を高めつつ作業を続ける方法です。
- タスクを書き出す
- タイマーを25分間にセットする
- タイマーが鳴るまで作業をする
- 5分間の休憩をする
- 1~4を繰り返す
- 4回繰り返したら15分~30分の休憩を入れる
上記の流れを守って作業すれば、脳の疲労を最小限に抑え、長時間にわたって高い集中力を維持できます。時間を明確に区切れるので、作業の経過時間や進捗がわかりやすくなるのもメリットです。
注意点として、ポモドーロ・テクニックの最適な作業間隔は人によって異なります。最初は25分で設定し、慣れてきたら最適な作業時間を調整しつつ見つけていきましょう。
9. デュアルモニター環境にする
デュアルモニターを導入すれば、画面を広く使えるようになるため、作業効率が爆上がりします。ある程度の予算が必要ですが、費用対効果が高いおすすめのテクニックです。
一方のモニターに資料を表示し、もう一方で執筆することで、わざわざ画面を切り替えずに済みます。特にリサーチや構成作業を同時に進める際は、デュアルモニターがあると非常に便利です。
近年のノートパソコンやMacBookはデュアルモニターに対応しているものが多く、比較的手軽に導入できます。
作業用のパソコンを新調する予定がある人は、ぜひデュアルモニターを意識しつつ検討してみてください。