Webライターは、文章が下手でも努力次第で月収100万円を目指せる仕事です。Webライターに求められるのは、センスのある文章ではありません。
僕は今まで、1000人以上のWebライターに指導をしてきました。ですがぶっちゃけ、最初からWebライターとして大活躍できる人はほぼいません。
現時点で文章が下手だと思っていても、気にせずに始めてみましょう。仕事をこなせば文章力が向上し、向き不向きが見えてきます。
この記事では文章が下手でもWebライターとして成功するための秘訣を、以下の4項目に詰め込みました。
- 文章が下手でも大丈夫な3つの理由
- Webライターで成功できる人の特徴
- 文章が下手な状態から脱却する9つのテクニック
- 文章力を効果的に上げる5つの方法
これからWebライターを始めたい人は、安心して飛び込んできてください。
沖ケイタ
- 株式会社沖プロ代表
- 株式会社Webライタープロ取締役
- 1700人以上が受講するWebライター講座「Writing Hacks」メイン講師
- 100名の精鋭Webライター集団「Webライタープロ」運営
- 執筆に携わった記事は数千記事を超える
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Webライター「未経験→月収100万」最短ロードマップ
文章が下手でもWebライターになれる3つの理由
1. 最初から完璧な文章は求められない
2. 文章力があれば稼げるわけではない
3. 文章が下手でも成功している人は多い
1. 最初から完璧な文章は求められない
「Webライターは文章が上手じゃないとできない仕事だよね…」
こんな風に思っている人が多いですが、完全な誤解です。
実際、報酬が低い初心者向けの案件では、ハイクオリティな文章は求められていません。Webライティングを教える代わりに報酬を低めに設定するなど、初心者OKの案件には発注者の意図があることがほとんどです。
また、Webライティングにはクライアントごとに書き方のルールがあり、マニュアルに沿って文章を書きます。作文や論文が得意でも、Webライティングが得意とは限りません。
最初はなかなか条件の良い仕事を獲得できませんが、数をこなせばスキルアップできるので、諦めずに挑戦してみてください。初心者向けの案件を取りつつ、少しずつWebライティングを学びましょう。
2. 文章力があれば稼げるわけではない
文章力があるに越したことはないですが、Webライターは文章力の他に多くのスキルが要求されます。
- SEOライティング
- WordPressの基本操作
- テキストコミュニケーション力
- スケジュール管理
- 営業力
Webライターが鍛えるべきスキルは「Webライターに必要なスキル」の記事で詳しくまとめているので、参考にしてください。1つでも多くのスキルを身につけられれば、他のWebライターと差をつけられます。
なかでも特に初心者が意識すべきなのは、テキストコミュニケーション力です。
Webライターの仕事はテキストでのやり取りが多いため、スムーズで無駄のない対応を心がける必要があります。
3. 文章が下手でも成功している人は多い
文章が下手でも成功した人の事例として、僕がライティングを教えた「原千明さん」を紹介します。
彼女は当時、僕が教えた中でも劣等生レベルでした。
最初に添削した原稿は修正点だらけで真っ赤。しかし、今や月100万円以上を稼ぐバリバリのセールスライターです。
彼女がここまで成長したのは、他の人より何十倍も努力したから。自分だけでなく、他のWebライターがもらったフィードバックもまとめて、効率的に僕の指摘を吸収していました。
Webライターで成功するには、才能よりも努力のほうが100倍重要です。自分の文章が下手だと思っていても、とりあえず始めてみましょう。
なお、原千明さんの事例は僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」で詳しく紹介しています。
他にも、さまざまな人の成功例を掲載しているので、ぜひチェックしてください!
文章下手でもOK!Webライターで成功できる人の特徴3選
Webライターには文章力だけが求められるわけではないため、現時点で文章が下手だと思っていても問題ありません。
以下に該当し、向上心がある人はWebライターで成功できる確率が高いといえます。
1. 勉強熱心な人
2. 専門知識がある人
3. 自己管理能力が高い人
1. 勉強熱心な人
成功するための勉強や努力を惜しまない人は業界にとって逸材であり、もっとも成功に近い人です。
Webライターとしてのキャリアを積み始めた頃は、誰でも低単価案件から始まります。頑張って1~1.5円の案件が取れても、修正やフィードバックでボコボコにされるのは誰もがとおる道です。
低収入や厳しいフィードバックにへこたれないで勉強し続けられる人なら、文字単価は上がっていくでしょう。Webライターで成功したければ、1にも2にも勉強が重要です。
2. 専門知識がある人
本業や趣味で特定分野への専門知識がある人にとって、Webライターはうってつけの職業です。特定分野への見識が高いと高単価の案件が取りやすく、知識が豊富なためリサーチ時間を短縮できます。
Webライターで成功するには、得意分野で勝負することが重要です。今までの人生を振り返り、自分が得意なことや経験してきたことを確認してみましょう。
3. 自己管理能力が高い人
ぶっちゃけて言いますが、Webライター業界の仕事に対するマインドはめちゃくちゃ低いです。特に学ぶ姿勢が見られない底辺層のWebライターは、以下のことを平然と行います。
- 連絡や返信をしない
- フィードバックを反映しない
- 納期を落とす
- いきなり飛ぶ
どれも社会人として、やってはいけない行為であることは明確です。しかし、残念ながら社会性の低いWebライターがたくさんいます。
逆に言えば、普通のことができれば相対的に上に行けるということ。きちんと連絡をして期限内に納品するという、当たり前の行動ができれば業界で重宝されるでしょう。
文章が下手な状態から抜け出す9つのテクニック
1. 読者の検索意図を意識する
2. リサーチに重点を置く
3. シンプルな文章を心がける
4. 伝えるための文章法を学ぶ
5. 適切に改行する
6. 指示語の使用を避ける
7. 表記を統一する
8. 具体例を挙げる
9. 時間を空けて遂行する
1. 読者の検索意図を意識する
検索意図は、簡単に言うと「ユーザーがどんな目的を持って検索しているか」ということです。ここがブレたまま記事を書くと、誰に対して記事を書いているのかがわからなくなります。
Webライターとしての経歴が長い人でも、誰に向けて書いているかを意識していない人が多い印象です。読者目線のつもりが自分目線になっていたり、最初に定めたゴールからずれていたりします。
読者の目的をきちんと理解することは、Webライティングにおいて文章力よりも大切なことです。
2. リサーチに重点を置く
読者へ伝わりやすい記事を書くにあたり、リサーチは最も重要です。ここを努力できるだけで、記事の品質がグッと変わります。
文章力に自信がなくて知識に乏しい人こそ、リサーチに多くの時間をかけなければなりません。自分の知識が増えていけば、伝わりやすい記事が書けるようになるはずです。
文章力に自信が持てないのなら、最初はリサーチ力があることをアピールできるとよいでしょう。
3. シンプルな文章を心がける
クオリティの低い記事の共通点として、回りくどい文章で書いている点が挙げられます。記事はシンプルな文章で「ですます調」で書くのが1番伝わりやすいです。
特に初心者のうちは、以下のような冗長表現を使いがちなので気をつけましょう。
- ~することができます
→「~できます」でOK - ~するようにしましょう
→「~しましょう」でOK
Webライティングで大事なのは、とにかく無駄な文章を省いてわかりやすく伝えること。自分が書いた文章を声に出して読み、回りくどくなっていないか確認しましょう。
4. 伝えるための文章法を学ぶ
Webライティングには、伝わりやすい文章の型がいくつかあります。
- PREP法
- SDS法
- DESC法
- 一文一義
なかでも初心者が特に意識すべきなのは「PREP法」です。結論から伝えることで情報を整理しやすくなり、文章に説得力が増します。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
最初のうちは難しいかもしれませんが、Webライティングのスキルを格段に向上できます。クオリティ重視で記事を書き、効果的な文法をガンガン身につけましょう。
5. 適切に改行する
初心者でも簡単にできるテクニックとして、適切な改行が挙げられます。ただし、クライアントによって改行するタイミングが異なるため、ルールがある場合は従いましょう。
適度な改行を入れ、スマホで見たときに文字がぎっしり詰まった状態にならないようにしてください。
基本的に一文あたりの文字数は50~60文字程度が理想です。「大丈夫かな?」と思ったら、適宜スマホでチェックしてみましょう。
6. 指示語の使用を避ける
「これ」「それ」「あの」といった指示語(こそあど言葉)は、なるべく使ってはいけません。前後の文章を読まないと内容がわからないため、何を指しているのか伝わらない恐れがあるからです。
大前提として、読者は求める情報を早く知りたいと思ってWeb上で検索しています。飛ばし読みする人や、記事の目次だけを見て部分的に読む人も多いため、どこから読んでも理解しやすいように書くことが大切です。
また、SEOの観点でも、指示語の使用はおすすめしません。検索順位を決定するために巡回するロボット(クローラー)が、指示語を正しく理解できない可能性が高いからです。
これらの理由から、指示語はSEOライティングにおいて避けたほうが良いとされています。飛ばし読みしても理解しやすいように、具体的な言葉に置き換えてください。
7. 表記を統一する
同じ意味をもつ言葉なのに、記事内で書き方が統一されていない状態を「表記ゆれ」といいます。
さまざまな表記があると読者を混乱させる可能性があるため、同メディア内で同じ意味を指す言葉は、表記を統一すべきです。
よくある表記ゆれの例として、以下のような言葉が挙げられます。
- スマホ/スマートフォン/スマートホン
- YouTube/Youtube
- すべて/全て
- さまざま/様々
特に、会社名やサービス名など、固有名詞の表記ミスには気をつけてください。クライアントに迷惑をかけた場合、信用問題に直結します。
なお、レギュレーションはメディアや企業によって異なります。マニュアルや既存記事を確認しつつ執筆を進めましょう。
8. 具体例を挙げる
物事を伝えるのに1番効果的なのは、具体例を挙げることです。自分が経験した知識や経験を活かせる記事を執筆する場合は、事例やデータを分析した推測などを入れるとよいでしょう。
あまり自分の意見を反映できない場合は、情報の信頼性を高めるために、公開されている具体的なデータを用いるのもおすすめです。
その際、専門性の高い企業の情報や、以下のような信頼性の高い情報を活用してみてください。
- 各府庁の調査結果
- 各新聞社の記事
- モニタリング会社の公表データ
データや資料を引用する際は、引用ブロックを使い、出典先へのリンクを記載するといったルールがあります。
Webライターとしてここまでできると、文章力がイマイチでも努力している姿勢が伝わるはずです。
9. 時間を空けて推敲する
書いた記事はそのまま提出せず、絶対に推敲(文章の練り直し)を行ってください。きちんと推敲をせずに提出するWebライターがあまりにも多すぎます。
できれば一晩寝かせてから記事を見直しましょう。フレッシュな状態で確認したほうが、文章の違和感や誤字脱字に気づけます。
「Microsoft Word」や「MOJI-KA」などの校正ツールも積極的に使ってください。誤字脱字だけでなく、文法ミスも拾ってくれるのでおすすめです。
Webライターが文章力を強化する5つの方法
1. 読書をする
2. ブログを書く
3. フィードバックを活かす
4. 上位記事を分析する
5. プロに添削を依頼する
1. 読書をする
読書は最も手軽かつ、高コスパな勉強法です。手っ取り早く専門知識が欲しければ、知りたい分野に関する本を10冊読みましょう。
本1冊の刊行には著者だけでなく、編集者やデザイナーなど、多くの人が関わっています。たくさんの苦労を経て出版社から出ている文章なのだから、質が低いわけがありません。
勉強のために読むなら、ビジネス書がおすすめです。
僕のKindle本「Webライター未経験から月収100万円を稼ぐまでのロードマップ」では、無料で超有料級の情報が手に入るので、ぜひ最初の1冊としてご活用ください!
2. ブログを書く
僕は普段から口を酸っぱくして言っていますが、ブログは全Webライターが書くべきです。記事を書く練習方法として、これ以上に最適な方法はありません。
そして、ブログはWordPress(ワードプレス)を使って開設しましょう。
文章力を強化できるだけでなく、WordPressの操作スキルやSEOの知識なども自然と身につきます。
ブログで練習した記事は、Webライターとして案件を獲得するために必要なポートフォリオにも活用できます。
たくさん記事を書いて、どんどんレベルアップしましょう!
3. フィードバックを活かす
記事を書いた後にもらうフィードバックには、クライアントがWebライターに求めることが詰まっています。
最初はたくさん指摘をされて、ネガティブな気持ちになるかもしれません。しかし、自分の改善点を見直すために必要なことなので、同じ指摘をされないように執筆に取り入れていきましょう。
特に、ていねいなフィードバックをくれるクライアントの存在は貴重です。自分のために時間をかけてくれていることを忘れてはいけません。
同じクライアントからもらったフィードバックは1つにまとめ、マニュアル化しておくのがおすすめです。クライアントごとにGoogleドキュメント等で整理しておくとよいでしょう。
4. 上位記事を分析する
Google等で検索したときに上位に出てくる記事は、現時点で検索エンジンから高く評価されている記事です。企業のメディアであれば、腕の良いライターや編集者の手が加わっています。
質の良い記事は文章の書き方やWebライティングの型の参考になるので、勉強に使いましょう。
読んでいて理解しやすいと感じた部分があれば、なぜそう感じたのかをメモしておくのがおすすめです。逆に「理解するのが難しいな…」と感じた場合は、どうすれば理解してもらいやすくなるのかを考えてみましょう。
5. プロに添削を依頼する
書いた記事をプロに添削してもらうことは、僕がいつもおすすめしている文章力の強化方法です。忖度なく的確かつ、詳細なアドバイスをもらえます。
クライアントのフィードバックでもらえるアドバイスも、確かに文章力を強化できる方法です。しかし、クライアントのレギュレーションに合わせた指摘であり、文章力を強化する目的として行っているものではありません。
プロの添削であれば総合的な文章力や技法を評価してもらえるので、レベルアップの効率が段違いです。
ちなみに僕が講師をしている「Writing Hacks」では、100本以上の動画にプラスして、添削サービスが3回付いています。
Webライターとしてのキャリアの積み方も完全解説しているので、効率よく文章力を強化したい人はぜひご検討ください。